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[レポート]11月17日週の外国為替市場分析

2008年11月19日 07:30更新 mailメール

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出典:ai明治FXホームページ( http://www.aimeijifx.co.jp/ )「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株) 石井 雅博 2008年11月17日(月曜日)」より

●先週の概況
先週は米企業の業績不安や不良債権買取を見送った米政府の急な方針転換が嫌気され株安・円高が進行

【10日(月)】
 先週10日月曜日はG20声明や中国の巨額景気支援策を受けて、強い円安で始まりましたが、海外時間になると米企業の業績悪化観測を背景にリスク回避の円買いへ反転。ドル/円は99円半ばから一時2円近く急落、クロス円も予想以上に大きく売り込まれ、前日比マイナス圏へ急落しました。
 週明けの為替市場は、前週末ブラジルで開催された20カ国財務相・中銀総裁会合(G20)で、各国が金融危機への対応で協調していくことで合意したことや、中国が6000億ドル近い景気刺激策を行うとの発表が好感され、朝方からリスク選好の円売りが強まり、ドル/円が99円前後へ窓を開けてスタートした他、ユーロ/円が127円台へ2円以上急伸。日経は500円近く上昇し9000円に乗せて引けとなり、欧州株も続伸して始まり、NY序盤にかけてドル/円は99.46円、ユーロ/円が128.40円まで同日高値を更新。豪ドル/円も69円台に乗せ、ポンド/円は157円台に乗せてやや上値が重くなるも、英生産者物価指数(PPI)が予想以上の落ち込みを示したにもかかわらず、高値圏で底堅く推移しました。NY時間は米政府が保険大手AIGに対して株価取得という形で公的資本注入を実施する一方で、米家電量販店第2位サーキット・シティ・ストアーズの破たんが報じられますが、NYダウは序盤堅調にスタート。しかし中盤以降、米投資銀行大手ゴールドマン・サックスの業績悪化見通しが伝えられた他、経営危機に陥っている米自動車製造最大手ゼネラル・モータース(GM)の株価見通しを大手金融機関がゼロ近辺へ引き下げたため、GM株が62年ぶりの安値圏3ドル台へ暴落。相次ぐ悪材料を受けてダウが一時180ドル安まで売られ、為替市場でもリスク回避の円買いが再燃し、ドル/円が97円台へ急反落。クロス円も短時間のうちに上げ幅を打ち消す展開となり、ユーロ/円が128円前後から124円前半へ急落した他、豪ドル/円が65円割れ水準へ4円以上下落。結局全面円高で取引を終了しました。

【11日(火)】
 11日火曜日もNY時間に急激な株安・円高が進行し、欧州通貨中心の下げを受けてドル/円・クロス円が大幅続落。ユーロ/円が先月29日以来の121円台へ下落した他、ポンド/円も2週間ぶりに150円割れへ。
 東京時間は前日NY時間の円急騰を受け、序盤は上値の重さが目立ちましたが、ドル/円は97円半ばの水準でサポートされ、クロス円も同様に底堅い展開。日経は一時370円以上下落するも、オバマ次期大統領がホワイトハウスに訪問し、米自動車業界を即時支援するよう要請したとの報道が伝わると、午後から下げ渋る動きとなり、ドル/円も株価につれて98.26円まで高値を更新。しかし週末の金融サミットを前に様子見ムードから値動きは限定的で、NY時間にかけてドル/円は97円後半でこう着状況となりました。ユーロ/円も123円後半から125円半ばのあいだで方向感なく推移し、前回から大幅に改善した独 ZEW景況指数の影響も限定的。また豪ドル/円は豪州の企業景況感指数が7年ぶりの低水準を記録したものの、64円後半から66円前半のレンジで小動きが続きました。一方ポンド/円は、対ユーロでポンドが史上最安値をつけたことが材料視され、夕方以降152円割れ水準へ上値の重い展開に。この日ベテランズデーで米市場は債券が休場となるも、株式・為替市場は通常通り取引が行われ、NY時間は米GMの株価が同社の破たんを織り込む売りで3ドルを割ったことに加え、中国など新興国の需要減退を受けて米アルミニウム大手アルコアが生産削減を行い、また運用成績低迷が伝えられる主要ヘッジファンド勢が今月の決算を控えて手持ち資金を確保するため、換金売りを加速させているとの観測が株安・円高の流れを助長したため、ダウが300ドル以上下落。ドル/円は対円以外でドルが上昇したため、99円前後から97.28円へ小幅な下落にとどまるも、クロス円は下げが厳しく、ユーロ/円が124円後半から122円前後へ一気に急落した他、ポンド/円が28日以来の150円割れを示現。豪ドル/円も3円近く下落して63.00円まで売り込まれるなど急激に円高が進行しました。

【12日(水)】
 12日水曜日は米企業の業績に対する不安感に加えて、公的資金による不良債権買い取りを見送ったポールソン発言を機に、NY時間急激なリスク回避の動きが巻き起こり、ドル/円が94円台へ暴落。クロス円もダウ下落を受けて軒並み暴落商状となりました。
 前日NY市場のリスク回避の流れが朝方まで続き、ユーロ/円が先月29日の安値を破って121.15円へ急落するなど、欧州通貨中心に円買い優勢で始まりましたが下押しは限定的で、日経が下げ渋るとユーロ/円は122円台へすぐに反発。また豪ドル/円は前日NY時間の安値63.00円を下回ることなく、夕方にかけて堅調に推移。ドル/円も朝方つけた97.09円の安値から切り返し97円後半へ戻しますが、98円を越えられず午後にかけてレンジ相場が継続しました。しかしロンドン時間に入って欧州株や時間外のダウ先物が下げに転じると、クロス円中心に上げ幅を縮小。さらに英四半期インフレ報告で、インフレ低下見通しが示された上、キングBOE総裁が「必要ならば大幅利下げの用意がある」と述べたことから、ポンド円が150円を大きく割り込んで下落。ドル/ 円や他のクロス円もポンド/円の下落につれ安となり、ドル/円が97.00円前後まで反落した他、ユーロ円も再び121円台へ下落しました。NY時間に入ると、ポールソン米財務長官が「金融期間の救済対象を銀行以外に、ノンバンクまで拡大することを検討」と表明したことに加え、公的資金の使途について、資本注入が望ましいとして、金融機関の不良債権買い取りに消極的な姿勢を示したため、市場で金融不安への懸念からリスク回避の動きが加速。NYダウはポールソン発言に加え、米家電小売最大手ベスト・バイや米ウェブ検索大手グーグルの収益見通し引き下げを嫌気して400ドル以上急落。ドル/円も株安に連動して大幅下落し、高値から一時3円以上下落して94.45円を示現。クロス円も値崩れ状態となり、ユーロ/円がレンジ下限の121円を割ってから一気に118 円手前まで下落した他、ポンド/円が140円台へ同日高値から10円以上下落。豪ドル/円も63円を下割れして先月28日以来の60円割れとなりました。

※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。

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