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[国際金融トピックス]アフリカ、中央アジアで拡大が予想されるイスラム金融

2008年12月02日 08:47更新 mailメール

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出典:財団法人国際通貨研究所(http://www.iima.or.jp/index.html)「国際金融トピックスNo.164 開発経済調査部 主任研究員 古屋 力 2008年11月14日付」より

ある詩人のモノローグの含意

先日、英国を訪問した際、片田舎に住む詩人の自宅に招待され、彼の家族とともに美味しい夕食を頂きながら愉快な時間を過ごした。その席上で詩人は問わず語りでこう言った。「欧州の古い諺に、ゆっくりと歩む旅人は一番遠くまで辿りつける、という示唆に富んだ箴言がある。いまこそ、その意味を考える時期である。いま世界の経済の仕組みそのものが壊れつつある。急進的でgreedy(貪欲)な仕組みにはもはや限界が来ている。いまこそ、新たに地球環境と人間に優しいnon-greedy な仕組みを構築すべき時代にあると思う。」と。そこに深い洞察と未来志向の含意を感じた。

greedy な経済モデルの限界と蹉跌

かつてドイツのシュミット元首相も、既に8年前のことではあるが、greedy で行き過ぎた市場原理主義と株主価値極大化至上主義の弊害を喝破した。そして「エゴイズムが最高の掟であってはならない」と警告している。しかし、残念ながら彼らの懸念通りの悲劇がいまや世界を覆いつくしている。いままさに、世界中の人々は、自分たちが被った甚大な金融危機の深刻さと自らが犯してきた行過ぎたgreedy な行為を自省し、そのモデルの限界と危険を知り、短期的な目先の利益追求よりも長期的な安定性を優先することの重要性を認識し、量的拡大よりも人間の尊厳と健康を担保できる質の充実を重視する時代への移行期にあることを深く感じ始めている。その文脈の中で、持続可能な経済システムを担保する重要不可欠な要件として、新しい金融モデルが模索されている。

いまや時代は、ボラタイルでgreedy な金融モデルではなく、穏やかでかつ長期的な持続性を可能とする「non-greedy な金融モデル」を求めているのである。数か月前、ポール・ボルカ―元FRB 議長は、金融工学は市場テストに耐えられなかったと総括し、金融工学のイノベーションを駆使した金融派生商品は最終的に利益よりもコストとリスクの方が大きかったと語っている。確かにこの一連の議論は、従来型の投資銀行機能や派生商品を全否定するものではないし、改善を加えながら本来の投資銀行機能は商業銀行の傘下で存続進化してゆくであろう。しかし、一方で、本来の金融の在り方の原点回帰を促し、根本まで掘り下げて再考する契機ともなっている点が重要なのである。いまや我々が直面している問題は歴史的規模の問題であり小手先の処方箋で快方に向かう性質のものではないのである。

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