米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は11日、シカゴ商品取引所の親会社に対する買収提案額を16%引き上げ、100億ドルに近づけた。取引が完了すれば大規模な自社株買いを行うことも誓約しており、この提案によって3月に対抗の買収提案を行った米インターコンチネンタル取引所(ICE)との買収合戦を終わらせることを狙う。 11日の株価に基づくとICEの提案は105億ドルで、依然としてCMEの提案額を上回っているが、シカゴ商取を運営するCBOTホールディングスは、ただちにCMEの新しい提案がICEの敵対的買収案に勝っているとの判断を示し、CMEの提案を受け入れることを株主に要請した。Charlie Carey会長は、シカゴ商取の合併がICEとの合併に比して「統合のリスクが非常に小さい」と述べ、シカゴ商取との合併がより合理的であるとの見解を示した。 CMEが買収額を引き上げることは、CEMがCBOTを約80億ドルで買収するという、5ヶ月前に発表されていた計画を分断する形で、ICEが突如として3月に買収提案を行った時から予想されていた。 今後は、ICEが買収額を引き上げるのか否かに注目が集まる。同社は、3月に提示した買収提案が、株主にとって今回のCMEの提案よりも高い価値を持ち、大きな成長性が見込めるとの声明を発表した。また、「今朝の発表を検討し、当社の選択肢を判断する」と述べた。 シカゴ商取の新たな買収額は1株当たり174.28ドルで総額92億1千万ドル。前回10月の買収提案額は1株当たり149.68ドルで総額79億1千万ドルだった。同社は、買収額を引き上げるとともに、合併後の新会社が発行済み株式の12%に当たる35億ドルの株式について、1株560ドルの条件で自社株買いを行うとの条件を加えた。ICEが3月に行った買収提案は1株191.49ドルで総額101億2千万ドルだった。