シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の親会社であるCMEホールディングスは14日、シカゴ商品取引所(CBOT)の親会社であるCBOTホールディングスへの買収提案額を再度引き上げた。同社買収案に対する株主投票が近付く中で、米インターコンチネンタル取引所(ICE)との買収合戦での決め手とすることを狙う。 CMEホールディングスは3日前に規制当局から買収提案に対する承認を得ている。今回の条件引き上げではCBOTホールディングスの株主にこれまでに提示していた102億ドルに4億8,500万ドルを上乗せする。また、CBOTの株主のうち、同社と法的な争いにあるシカゴ・オプション取引所の取引権を持つ株主には、関連費用として少なくとも25万ドルを支払うという条件も加えている。 条件引き上げは、CMEが7月9日に行われる株主投票で承認を得られる可能性を高めるが、重要な問題は、ICEが3度目の条件引き上げを行うか否かである。ICEの広報は、今回のCMEの買収案に対する評価を行っているが、同社の現在の買収案が「明らかに勝っている」ことを依然として確信していると述べている。 CMEの新たな提案では、CBOT1株に対してCME0.35株と、取引が完了する前に1株当たり9.14ドルの1回限りの特別配当金を支払う。実質的に1株当たり202ドルという条件に4億8,500万ドルを上積みすることになる。 特別配当金を含めても、CMEの買収案は総額106億ドルで、ICEの買収案の116億ドルを下回るが、当初からCMEの買収案を支持してきたCBOTは14日、ICEの買収案が優れているとは考えていないと述べた。CBOTは、CMEとの合併がICEとの合併よりも相性が良いために理にかなっているとしている。 14日の市場で、CBOTホールディングス株は3.31ドル(1.6%)上昇して204.81ドルの終値をつけたが、CME株は3.76ドル下落し、547.49ドルで終えた。ICE株は7.11ドル(4.8%)上昇し、154.89ドルの終値だった。