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恋愛と不動産投資の関係をあのアイドルが説く

2010年01月18日 16:34 更新

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■100戦無敗の元アイドルが再ブレーク


 「100戦無敗の美人不動産投資家は元アイドル」。今年4月に前、後編の2回にわたって「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」で連載した特集は大きな反響があり、書籍『100戦無敗の不動産投資術』(角川書店)としてこのたび出版された。



 著者の名は、沢田富美子さん。名前に聞き覚えがある人も多いかもしれないが、1981年に「ちょっと春風」で渡辺プロダクションからデビューし、合計5枚のシングルをリリースした。持ち前の清楚なルックスと澄んだハイトーンボイスで、周囲からは「ポスト聖子」という大きな期待がかかっていたほどだった。また、現役アイドル時代にすでに趣味として不動産投資をスタート。引退後は本格的に投資家となって、資産規模は数十億円にも上る。



 「100戦無敗…」というキャッチフレーズは、本の題名にもたまたま採用されているのだが、そもそも不動産投資は勝負でもなく、正確に記録を残しておくこともない。しかし、20年以上の投資歴で、負け知らずというのは本当で、そういう意味においても沢田さんは驚異的なレコードホルダーでもある。



 勝てる不動産投資家になる。これは誰もが知りたいことではあるが、沢田さんによればそれほど難しいことではないという。

■恋愛と不動産投資は同じ


 不動産投資とは一口に言っても、立地・物件選び、ファイナンス、税務、管理など様々な細かい要素もあり、意外に奥が深く一筋縄ではいかない。だが、シンプルに考えれば、立地の良い物件を選ぶことに尽きるのかもしれない。沢田さんは、わかりやすく次のようにたとえる。



 「物件は人との出会いにも似ています。人と同じで、その不動産から出るセンスやオーラを感じる取ることができるかどうかです。恋愛でも、男性は(異性の好みを)第一印象で判断するみたいですけど、不動産投も同じで物件を第一印象で一目ぼれする場合は多いですね」



 沢田さんは物件選びの際には必ず現地に足を運んで自分の目で物件を見ることにしているという。そうすれば、その場所が発している独特の空気を感じることができるからだ。もちろん個人差があり、セレンディピティ(ふとした瞬間に何かを閃く能力)と呼ばれる

特殊な感覚が働く人もいるだろう。その一瞬で、善し悪しを判断できる人は「無敗の不動産投資家」になる資質があるということだ。



 「異性を見る目がある人は、不動産を見る目があるかもしれません。素敵な人や物を見分ける感覚がある人は、いろんな分野で成功すると思います」



 意外にも、不動産投資と恋愛は大いに共通点がありそうだ。

■条件で判断しないこと


 「高利回り」「駅近」「築浅」「価格」。



 不動産を売買する際には、当然ながらこうした条件が大事になる。それで価格が決まるからだ。ただ、条件ばかりを考えていると、何者かに足下をすくわれかねない。だから、沢田さんは条件だけではなく、その物件が出すオーラを大事にしているのだという。ちなみに上に挙げた条件を恋愛に言い換えると次のようになるのではないか。



「築浅」→年齢が若い(若い子の方がいい?)

「利回り」→年収が高い(逆玉狙い?)

「駅近」→家が近い(会いやすい?)

「価格」→(学歴、バックグラウンド?)



 「利回りなどのデータはあくまでも過去でしかありません。でも、投資とは未来を買うことです。男の人のお金の使い方には、その人の品性や考え方、生き方が出ます。(不動産投資で成功するのは)お金を超えた所に価値を見出すことができる人かどうかなんだと思います」



 沢田さんの過去の経験として、そうした感覚で選んだ物件のことが、著書の中に紹介されている。バブル崩壊からまだ抜け出せない1999年の東京都心部。まだ現在のように再開発されていない港区・麻布十番に「これだ」と閃く土地に出会った。少しさびれた雰囲気の中にも、「オーラ」を感じたからだ。専門家や友人たちにも意見は否定的なものが多かったそうだが、雑草しか生えていないこの土地を購入した。



 ちなみに、この土地はコインパーキングとして使用され、その後は買い手になりたい人がたくさん現れたのだという。価格はみるみるうちに買い値の3倍、4倍、5倍、6倍となっていった。



 結果、埋もれていた土地が秘めていたオーラを見つけた沢田さんの勝ちだった。

■オーラが出ている物件は利回りも良くなる?


 利回りが良い物件からオーラが出るのか、というのは間違い。オーラが出ているからこそ利回りも良くなるのだという。それはつまり、こういうことだ。



 仮に東京、六本木3丁目、A通りのビル(3億円)、同じくB通りのビル(2億円)という同じエリアに違う2つのビルがあったとする。普通に考えればB通りの2億円のビルの方が価格も安くおそらく想定利回りは高くなるかもしれない。だが、B通りは人通りも少なく店子も頻繁に入れ替わるなどしている一方で、A通りの方が人通りも多く華やかで活気もあり店子も繁盛している。



 つまり、華やかなオーラが人を引き付けて、その結果、店子が繁盛してテナントが埋まって利回りも高くなる。このように机上の計算では、ほとんど同じような物件であったとしても、実際には天と地ほどの大きな違いが出る。つまり、オーラがあるからこそ、人はその魅力に引き寄せられるということになる。



 「よく、女性が好きな男性の好みは集中することがあります。さわやかで雰囲気が上品だったり、気品のある感じだったりします。決してお金を持っているとか、外見が美しいということだけじゃなくて、やっぱりオーラがある輝く人に集まるのでしょうか」



 では、そうしたオーラを嗅ぎ取るセレンディピティが必要ということになるが、誰でも身につけられるものなのだろうか。

■若い時の経験が不動産を見る目を育てる


 「絶世の美女、バービー人形のような顔、アニメのヒロインのような顔。わたしの周りにはそんなすごい女の子たちばかりいたのに、デビューできない子さえもいたりしました」



 沢田さんがアイドルデビューを前にレッスンを受けていた頃の回想だ。全国から集まった金の卵たちの中から成功する人は、ほんの一握り。そうした厳しくも華やかな場所での経験が今でも役に立っているそうだ。



 「若い時に何の役に立つだろうと思ったことも、先輩方に『将来役に立つから』と言われました。でも、今になって、一流のスタッフの方たちと仕事をご一緒させていただいた経験を思うと、本当にそうなんだなって感じます。だから、みなさんが色々な場所へ行ったり、人に会ったり、美しいものを見たりした経験はきっと役に立つと思います」



 不動産投資をするには、もちろん投資の基礎を学ぶ必要はあることは言うまでもない。だが、多くの投資家が失敗するのは欲につられてお金を追い求め過ぎて、本物を見抜くことができなくなってしまうのも一因だ。やはり、本質を見る目を若い時から養う。これが不動産に限らず『無敗の投資家』になるためには必要ではないだろうか。

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