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日本航空(JAL)株で奇跡の大逆転はあるか

2010年02月02日 11:50 更新

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■JALは事情が違う


 2月20日に上場廃止が決まってから、低かった株価はさらに下落の一途をたどり、これ以上下がらない1円を模索し始めた日本航空(JAL)株。ちなみに、1月29日には1円にまで下がった株価が、翌営業日の2月1日には倍となる2円となった。「ひょっとすると」という投資家心理を表したものなのか。



 期待しても良いのか、するだけ無駄なのか? 「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)は、かつて「あしぎんFG」株を1円で買って、21円で売却した経験を持つ個人投資家の鮎川健さんに話を聞いてみた。



 「あしぎんFGは、それ自体が経営破たんした訳ではなく、(後に破たんしましたが)傘下の中の一社「足利銀行」が経営破たんしたのです。さらに、残された傘下企業の中に黒字経営を営む優良企業が存在していたため、あしぎんFGは存続できると仮定しました。結果、その上場企業前代未聞の思惑によって、1円買い、21円売りで、21倍のパフォーマンスを得ることになりました」



 鮎川さんはテンバガーと言われる10倍株をこれまでに4回成し遂げた経験を持つ。特にその中でも2003年12月に購入した、あしぎんFG株が21倍になるのに要した日数はわずかに8日間だけだった。相場は生きているだけに何があるかわからないが、傘下の一企業が破たんしたあしぎんFGに対して、JALはそのものが破たんしたのだから。JALとあしぎんFGとは事情が違うようだ。

■所詮はマネーゲーム


 JALは「100%減資見通し」という報道が相次いでいる。この言葉の意味は、既存の全株主を株主でなくしたうえで、新しい出資者に出資させることになる。もっと端的に一言でいうなら将来は「紙くず」になるということ。今の売買は、2月19日までの短期決戦で稼げるかどうかのマネーゲームというわけだ。



 「JALは、通常とは大きく異なる『事前協議型』の経営破たんです。通常の経営破たんは、「寝耳に水」的にいきなり経営破たんし、その後再建策が練られますが、JALは経営破たんが前段に散々情報のリリース&再建策が練られ、その後経営破たんしました。そして、リリースの内容に100%減資は標準装備で付随していました。これほどの前振りがあるからにはほぼ確定だと考えます」



 確かに、事前協議型の経営破たんは珍しい。多くの企業は突然死を迎える場合がほとんどだ。だが、JALほどの大企業が急に破たんすれば、影響が大き過ぎるという配慮から、『予告』として、これだけ前振りを長くしていると考えるのが自然だ。

■終焉までのカウントダウン状態


 「株価はあくまで目先、需給によって上下に動く可能性はありますが、将来の株式的価値に関しては、残念ながら絶望的ではないでしょうか?」



 ちなみに鮎川さんは「7円で買って9円で売りました。10倍を狙っていたわけではなく、目的はマネーゲームです。もちろん、その日のうちに手じまいしました」と話す。



 JAL株だけで、1日の出来高が10億株を超えたという日もあった頃だが、現在では1億株未満になってきた。「1買い、2ヤリ(1円で買って2円で売る)しかないでしょうけど、1円で買えるとは限らないし、2円で売れるとは限りません。あとは、もしかしたら100%減資が回避されるなどの材料を待っているのかもしれませんけど、所詮はマネーゲームです」。マネーゲームは確実に終焉に近づいている。

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