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金融危機、国家債務危機に発展する危険性=ECB専務理事

2010年03月09日 07:07 更新

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 欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事は8日、全米企業エコノミスト協会(NABE)で講演し、債務問題を抱えた国が財政をしっかり管理できないと、金融危機が深刻な国家債務危機に発展する危険性があると警告した。

 同専務理事は「財政を健全で持続可能な状態に戻すことは、(国家にとって)いまだに実現されていない重要な責務である。そうしなければ、金融・経済危機は国家債務危機を誘発するか、国家債務危機に発展するかのリスクが膨らむ」と述べた。

 その上で「財政赤字と公的債務が高水準に膨らむと、金融政策の運営にも負荷がかかる」とし、その結果、企業が借入コストの増大に苦しむ可能性があると指摘。国家債務問題は広範囲にわたり影響を及ぼす可能性があるとの懸念を示した。

 「巨大な財政不均衡を是正し、財政緊縮化へのコミットメントを示すためにも、将来的に信頼のおける出口戦略の実施が主な優先事項となる」と述べた。

 また欧州における銀行救済について「公的資金の注入を受けた銀行のための『緊急基金』を創設するなどして新たなモラルハザードの発生を招くような事は避けるべきだ」と主張、銀行救済ファンド設立案に対して反対の立場を表明した。

 ECBの経済部門を統括するシュタルク専務理事はまた、世界の中央銀行は、今回の危機の発端となったバブルの発生をより注意深く監視する必要があるとの考えを示し、資産価格の過熱を防ぐために、金利を引き上げなくてはならない時もあると述べた。


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