香港および上海株式市場で同時に新規株式公開(IPO)を計画している中国農業銀行のIPO価格が、オーバーアロットメントが行われた際には220億米ドル超の資金調達額に達することが6日明らかになった。過去のIPO最大価格は2006年に公募された中国工商銀行の219億ドルである。
同銀行株の上場は上海株式市場で今月15日、香港株式市場で16日を予定している。世界市場では欧州圏の金融危機、中国株式市場の弱まりなど低迷した雰囲気を漂わせる中、投資家らの注目を集めている。関係筋によると同銀は日本の一般投資家にも売り出しを行う予定であるという。
世界市場の逆風にもかかわらず、資産規模では中国第3規模の同銀行はIPOに向けて強い需要が見られていた。中国の4大銀行である中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行の中で、上場が最後となった同銀行には、中国農村地域に支店を有する広大なネットワークがある。
香港市場でのIPO価格は3.20香港ドルに設定され、想定レンジは当初の2.88-3.48香港ドルから3.18-3.38香港ドルに縮小された。同市場での売り出し株数は254億株となった。一方上海市場でのIPO価格は、同取引関係者によると2.68元となる見通しであるという。人民元建てのA株の売り出し株数は222億4千万株となる。
香港市場上場の引受会社は中国国際金融(CICC)、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、マッコーリーグループ(MQG)、およびモルガン・スタンレーとなっている。上海市場上場の引受会社は中信證券 (CITIC証券)、国泰君安証券および中国銀河証券となっている。
中国農業銀行は同国大手4銀行すべてが上場するという目標の下、過去10年間に支払不能に陥りながらも経営回復を遂げ上場に至った。中国4大銀行は資産規模で現在世界最大規模の銀行となっている。
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