欧州の銀行監督当局で構成する欧州銀行監督委員会(CEBS)は23日、域内の金融機関を対象に実施したストレステストの結果、7行に計35億ユーロ(約3,900億円)の資金不足が認められると発表した。ただ、資金不足を指摘された銀行数が予想より少なかったことから、投資家の間では査定の基準が甘かったのではないか、との見方が台頭している。
ストレステストを不合格となったのは、域内の金融機関91行のうち、ドイツの1行、スペインの5行、ギリシャの1行だった。
今回のテストでは、景気が悪化した場合に中核的自己資本比率(Tier1)が6%を下回ると査定された銀行が不合格となった。ギリシャが国有化したギリシャ農業銀行のTier1は、ストレスシナリオの下で4.36%に落ち込むという結果になった。またドイツの国有銀行、ヒポ・レアルエステートは同4.7%という結果だった。
ほか、スペインはエスピガ、ディアダ、バンカ・シビカ、UNNIM、カハスールの5行が不合格だった。
不合格となった金融機関は、いずれも主要ではない銀行だった。ゴールドマン・サックスは事前に、10行がストレステストを不合格になるとのアナリスト予測を出していたが、そのような予測を下回る査定結果となった。
フォレックス・ドットコムのチーフ通貨ストラテジストであるブライアン・ドーラン氏は「この結果は、今回のストレステストの(基準の)厳しさをめぐるこれまでの懐疑を強調しただけだ。市場はおそらく、少数の銀行のみ不合格だったことに不審を抱くだろう」と述べた。
またキャピタル・エコノミクスの欧州担当シニア・エコノミストであるジェニファー・マキューン氏は「このテストがそれほど厳しいものではなかったという事実により、どんなポジティブな印象も限られたものとなる」とコメントした。
[コラム]ソブリンCDS市場の現状
リーマン・ショックを機に一躍話題となったCDS(Credit Default Swap)。そのCDSが今度はギリシャ債務問題をはじめとする欧州金融危機でも取沙汰されている。
中国経済に迫る三大リスク
4-6月期国内総生産(GDP)では名目GDPにおいて日本を上回った中国経済ではあるものの、同国には不動産・地方政府債リスク、および一党独裁の中国共産党政府政策の潜在的 失敗リスクが懸念されている。

日本
米国
英国
中国
香港
スペイン
ドイツ
ポルトガル
韓国
フランス
ロシア

