ロシア:「金正恩氏暗殺」映画に対する北朝鮮の怒りに共感

  on
プーチン大統領

ロシアのプーチン大統領

ロイター

ソニーが激しくハッキング攻撃されたことについて、ロシアは25日、北朝鮮を擁護した。ジェームズ・フランコ氏の映画「ザ・インタビュー」に対する北朝鮮の怒りは「理解できるものだ」と表明したのである。
 
ロシア外務省のアレクサンドラ・ルカシェヴィッチ(Aleksandr Lukashevich)広報官は、CIAが北朝鮮金正恩第1書記の暗殺を計画しているというソニー・ピクチャーズの映画は柄にもないことだと述べた。
 
同広報官は、「そもそも、この映画のアイデアは、攻撃的なほどにスキャンダラスです。北朝鮮側の態度は非常に理解できます」と述べた。
 
「ザ・インタビュー」の製作責任者であるソニー・ピクチャーズは11月、コンピューターネットワークへの破壊的なサイバー攻撃に苦しんだ。米国高官は、ハッキング攻撃は北朝鮮が映画のプロットへの報復として行ったと考えている。
 
しかし、ルカシェヴィッチ広報官は、米国には北朝鮮が攻撃に関与しているという証拠がないと指摘し、「米国側が主張を正当化するための直接証拠を持っていないことを思い出してほしいです」と述べた。北朝鮮は責任を否定した。
 
オバマオ米大統領は26日、今年最後の記者会見で、米国がソニー・ピクチャーズへの攻撃に対して「同等の反応」をするであろうことを約束した。オバマ米大統領は「彼らは多くの損害を引き起こしました。私たちはそれに対して同じレベルで反応します。私たちは、適切だと判断した場所・時間、そしてやり方で反応するでしょう」と述べた。
 
ルカシェヴィッチ広報官は、米国の報復するという脅迫は芳しくないと主張した。同広報官は「私たちは、米国が復讐をしたり、各国に北朝鮮を糾弾するように呼びかけたりすることは逆効果であり、非常に危険であると考えています。なぜならば、すでに困難な状況にある朝鮮半島の緊張をさらに高め、衝突へとエスカレートしかねないからです」と述べた。
 
ソニー・ピクチャースは「ザ・インタビュー」の公開中止を決定し、ホワイトハウスなどからの激しい批判に直面していた。同社は今週、一転してオンライン・チャンネルを通して全米の多くの独立系劇場で映画を公開した。
 
北朝鮮の金正恩第1書記は来年、ロシアのプーチン大統領の招待を受けて同国を訪問する。ソビエトがナチス・ドイツを第二次世界大戦で破った70周年のお祝いをするためである。北朝鮮とロシアの関係は、プーチン政権の下、改善してきた。ロシアは北朝鮮の原子力計画についての議論で調停役を果たしてきた。
 

*この記事は、米国版IBTimesの記事を日本向けに抄訳したものです。
 (原文: Ismat Sarah Mangla 記者「Russia Sympathizes With North Korea Over 'The Interview'」)