フランス:テロ事件容疑者がイエメンのアルカイダと関係している可能性あり

  on
クアシ兄弟

クアシ兄弟

AFP-Getty Images

米国当局によると、フランスにおける過去数十年間で最悪のテロ事件の容疑者兄弟のうち一人は、2011年にイエメンでアルカイダの訓練を受けていた。ニューヨーク・タイムズが8日に報道した。

7日、風刺雑誌として知られる週刊誌「シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)」のオフィスが襲われ、12人が殺害された。

ニューヨーク・タイムズによると、サイード・クアシ容疑者(34)は、数か月間、戦術の訓練を受けており、その訓練が7日の軍事スタイルの襲撃に反映されているという。同襲撃では少なくとも2人の銃撃者がシャルリー・エブドのオフィスに侵入し、攻撃の後に逃亡した。アルカイダに関連した組織がパリの攻撃を直接命令したかどうかは、定かではない。

米国の情報部は8日、ニューヨーク・タイムズに、クアシ兄弟は数年間、米国の搭乗拒否リストに掲載されており、米国のデータベースではテロリストの疑いがあるとみなされていると説明した。サイード氏の弟であるシェリフ氏(32)は、数十年前に、テロリストの疑いがあるとしてフランス当局の調査対象になった。フランス当局は2005年、シリアとイラクへ向かおうとしていたシェリフ氏を拘束した。

元ロンドン警視庁長であり、今はベイ・パス大学でテロ対策の教授を務めるボブ・ミルトン(Bob Milton)氏は7日、IBTimesに、「彼らが武器の使い方を知っていることは明らかです。彼らは明らかに適切な弾薬量を把握していました。銃撃は正確でした。装備なども適切でした」と述べた。

事件の目撃者は、編集部オフィスに急襲してきた銃撃者たちが完璧なフランス語で「自分たちはアルカイダに忠誠を誓っている」と述べたと証言する。セドリク・ル・ベシェク(Cedric Le Bechec)氏は、フランスのニュースサイト「20minutes.fr」で、男たちのうち一人は「メディアにイエメンのアルカイダだったと言え」と言われたと説明した。アラビア半島のアルカイダ「AQAP」は、イエメンと関係があるグループである。

イスラム国のグループである「ISIS」は8日、ラジオ放送を通じて、襲撃者たちを「勇敢なイスラム教徒」であると賞賛した。CNNの報道によると、ISISは、シャルリー・エブドの攻撃への攻撃について犯行を宣言しなかった。

ジハード・ウォッチ(Jihad Watch)によると、イエメンのアルカイダによって刊行されているプロパガンダ誌の最近の号で、シャルリー・エブドの編集長であるステファン・シャルボニエ(Stephane Charbonnier)氏は、イスラム信仰を侮辱した西洋人として「生死を問わないWANTED」リストに掲載されていた。

ミルトン教授は7日、AQAPについて「彼らには野心があります。そして、半島の外で任務を実行する能力を証明することができました。」と述べた。

ニューヨーク・タイムズによると、米国当局は8日、クアシ兄弟がイエメンのアルカイダの支局から直接命令を受けて実行した可能性があると述べた。現在調査中である。

フランスのオランド大統領は、事件があった8日を、国家としてシャルリー・エブド虐殺の12人の犠牲者を悼む日にすると宣言した。フランスの人々は正午に沈黙した。パリのエッフェル塔の照明は現地時間の8日午後8時に消された。

*この記事は、米国版IBTimesの記事を日本向けに抄訳したものです。
 (原文: Morgan Winsor記者「Charlie Hebdo Killings: Suspect Trained With Al Qaeda In Yemen; Eiffel Tower Goes Black」)