イーロン・マスク氏の「ハイパーループ」が現実に、加州でテストへ

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ハイパーループ

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アメリカの起業家イーロン・マスク氏が考える超高速列車「ハイパーループ(Hyperloop)」が、まもなく現実になる。ベンチャー企業「ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジー(HTT)」が、カリフォルニア州でその超高速移動チューブの機能テスト用チューブを2019年までに構築すると明らかにした。
 
報道によると、HTTは中央カリフォルニアの開発者と契約を結び、5マイル(約8キロメートル)のハイパーループのチューブを州間高速道路5に沿って構築すると発表した。場所はカリフォルニア州のクエイバレー(Quay Valley)という都市で、おおよそロサンゼルスとサンフランシスコの中間に位置している。テストチューブの建設は2016年に開始され、3年後に完成する予定である。
 
「これは大きな一歩です。ハイパーループがコンセプトや設計の段階を終え、最初のひとつを造る時になりました」とHTTを昨年つくったJumpStartFundの最高経営責任者(CEO)、ディルク・アールボーン(Dirk Ahlborn)氏はCNBCで語った。
 
ハイパーループの概念は、2年前、テスラモーターズ社とSpaceX社の創設者でありCEOでもあるイーロン・マスク氏がホワイトペーパーで発表したものだった。それは、最高時速800マイル(およそ時速1280キロ)で走行可能な乗り物で、サンフランシスコとロサンゼルスを結ぶ真空管の中を人を乗せたカプセルが磁力で進んでいくというものだ。2都市間を飛行機の半分の時間で移動可能という。
 
マスク氏がアイデアを発表してから2か月未満で、クラウドファンディング・モデルを使ってJumpStarter社がHTT社を設立した。ワイヤード(WIRED)によると、同社は世界中の約100人のエンジニアによって支えられている。彼らは自分の暇な時間を使ってハイパーループプロジェクトに携わり、引き換えにストックオプションを受け取っているという。
 
アールボーン氏は、今回のプロジェクトが「段階的なプロセス」だと言い、同社がこれまでに「実現可能性の検討を行ってきており、これから、ハイパーループのすべての側面がテストできるようになります」とCNBCで語った。また、このプロジェクトには1億ドル(約120億円)の費用がかかると推定され、その資金は今年の第3四半期に行う新規株式公開(IPO)等を通して確保する計画だと明らかにした。