市場でのアップルウォッチ: アップルのスマートウォッチはサムスン、モトローラ、LGとどう対抗するのか

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アップル・ウォッチ

アップル・ウォッチ

アップル/ユーチューブ

9日(米現地時間)、ハイテクの巨人と言われる米IT企業アップル社(Apple)が、サンフランシスコで新製品発表会を開催し腕時計型ウェアラブル端末「Apple Watch」を発表した。スマートウォッチの市場はまだ始まったばかりだが、アップルはアップル・ウォッチで市場拡大をめざす。アップル・ウォッチの価格は349ドル(4万2,800円)からとなる。アップル社としては初めてのウェアラブル端末であり、バッテリー寿命は18時間である。
 
すでに、韓国サムスン電子は腕時計式ウェアラブル端末である「Gear S」などをリリースしており、2014年には120万台が販売された。スマートウォッチ市場は総計13億ドル(約1,580億円)の市場で、2014年には89か国で約680万台のスマートウォッチが販売された。アップル社だけでその2倍の売上げが見込まれると米マサチューセッツ州に拠点を持つフォレスター・リサーチ社のジェームス・マクウィベイ(James McQuivey)アナリストは予測し、2015年末までに1千万台のアップルウォッチが販売される見込みだとしている。
 
モトローラ社から発売されているスマートウォッチ「モト360(Moto 360)」、サムスン社のウェアラブル端末「ギア2(Gear2)」、LG社のスマートウォッチ「LG ウオッチ・アーベイン(LG Watch Urbane)」もデザイン、パワー、機能で充実しているが、アップルはすべてのユーザーの問題と要求に対処するスマートウォッチを望み、スマートなデザイン、いくつものストラップオプションを採用し、複数のアプリケーションやサービスを提供している。ただ残念ながら、アップルウォッチは、アップル社のスマートフォン「アイフォーン(iPhone)」と接続しなければ電話をかけることはできない。
 
アップルウォッチは4月24日に世界9か国(オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、日本、英国、米国)でリリースされる。予約受付に急ぐ前に、このスマートウォッチの特徴をみてみよう。
 アップルウォッチ
 
4月10日に予約受付が始まるアップルウォッチの価格は349ドル(直販価格は4万2,800円[税抜])からとなる。日本でも4月24日に全国8か所のアップル直営店や都内の一部のデパートなどで発売が予定されている。今回発売されるのは「アップル・ウォッチ・スポーツ(Apple Watch Sport)」「アップル・ウォッチ・コレクション(Apple Watch Collection)」「アップル・ウォッチ・エディション(Apple Watch Edition)」の3つのタイプである。
 
「アップル・ウォッチ・スポーツ」はアルミ製で、カラーはシルバーとスペースグレーの2種類が提供される。スワップ可能なフルオロエラストマー製ゴムバンドがラインナップされ、価格は349ドル(4万2,800円)[38ミリ]、399ドル(4万8,000円)[42ミリ]で販売される。「アップル・ウォッチ・コレクション」はステンレス製で、従来型のスチール製とスペースグレーの2種類がある。スワップ可能なスチールリンクバンドなどがデザインされて価格は549ドルから(約6万7,000円~12万7,000円[38ミリ]、約7万200円~13万4,000円[42ミリ])で販売される。「アップル・ウォッチ・エディション」はカスタムアロイ(合金)の18金で作られているため、数量限定で1万ドル(約128万円)以上から販売される。
 
ソフトウェア機能は、ユーザーが迅速にステータスチェックを行うことができる「Glances機能」である。指で画面を下から上へスワイプするだけで、天気予報やカレンダー、音楽の制御、心拍数などの重要な情報をひと目で確認できる。時計として世界標準時刻であるUTCと50ミリ秒以内で正確な時刻を刻める。それ以外に、ユーザーが画面上をタップするとカレンダー、音楽アプリ、心拍数の測定にアクセスできる。アイフォーンと連動した機能を備えておりアイフォーンにかかってきた電話を受けて会話したり、メールのやり取りもできる。アップルウォッチのユーザー同士なら手書きの文字や図、自分の心拍数のリズムを読み込んで他のユーザーに送ることができる。「Apple Watch App Store」からサードパーティ製のアプリケーションを入手すると、ホテルの鍵代わりに使用したり、タクシーを呼んだり、飛行機のチェックイン、自動車のリモートコントローラーとしても使える。
 
アップルウォッチの画面には小さなアイコンがならび、アイフォーンやアイパッドと同じようにタッチしてアプリを立ち上げる。スクロールやズーム操作は、本体側面の「デジタルクラウン」で行うため、小さな画面が指で覆われて視認性を損なわれることはないという。デジタルクラウンを押すとホーム画面に戻れる。ディスプレイはアイフォーンやアイパッドでも知られる「Retinaディスプレイ」で、画面を強く押すと、文字盤の切り替え、ワークアウトの一時停止や終了などができる。「Siri」を使っての音声操作も可能で、通知やメッセージが届くと手首をタップして知らせる「Taptic Engine」も備える。
 
アップルウォッチは、立つ・座るなどの一般的な動きや運動といった日常の動きを追跡する。また、あまりにも長い時間座っていると、もっと体を動かすようにとユーザーに知らせてくれる。さらに、毎週月曜日に週のアクティビティの合計量を表示して、そのデータに基づいてフィットネスの改善方法を提案してくれる。ワークアウトアプリはトレーニング(運動中)の心拍数を読み取る心拍数センサーや、ランニングの合計距離や平均ペースなどを監視する。目標を達成すると達成バッジがもらえるワークアウトアプリも搭載されている。防水ではないが耐水性を備え、汗で機械が故障しないよう配慮もされている。
 
ユーザーは、アップル・ウォッチからメッセージや通話をやりとりし、さらに、完全な電子メールを読むことも可能だ。また、メールにフラッグマークを付けたり、メール削除もできる。さらに、ユーザーは米国でならアップルペイ(Apple Pay)で決済ができる。写真を見たり音楽を聴くこともできる。
 
*この記事は、米国版 International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。(原文: Fionna Agomuoh 記者「Apple Watch vs. The Market: How Apple's Smart Watch Stacks Up Against Motorola, Samsung, LG And Pebble」)