米加州でアシカが大量座礁

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栄養失調のアシカ――特に子どものアシカ――が、米国カリフォルニア州のビーチに数多く流れ着いている。正確な原因は明らかではないが、科学者は、アシカが食糧難に苦しんでおり、子どもたちを残して遠くへエサを捕りに行かねばならない状況に追い込まれていると考えている。
 
痩せ衰えた若いアシカがカリフォルニア沖でたくさん見つかったり、飢えた海鳥がオレゴンやワシントン沖で多数発見されたことは、米国海洋大気庁の報告書によると、太平洋が温暖化しており生産性が低い状態に変わるという大きな変化の一部だと捉えることが出来る。
 
2014年からは、南カリフォルニア沖やアラスカ湾沖の海水温が、通常よりもかなり高くなった。そのような「温かい水の塊」がアメリカ西海岸のほとんどを覆い、イカやイワシなどのアシカの食糧を海水温がより低い北部へと追いやっている様子だ。そのため、母のアシカは最長で8日間ほど、子どものアシカのもとを離れてエサを求めに出て行くのである。
 
カリフォルニアの動物救助隊では毎日のように、ビーチで動けなくなっているアシカがいるという電話を受ける。今年に入ってから、1,450頭以上のアシカが保護されたが、ビーチ以外にも、公衆トイレの中やビルの陰、線路のそばなどからも救助されている。
 
アシカがビーチで座礁するのは珍しいことではない。子どものアシカが親離れする春にはよく見られることだ。しかし今年は、過去最悪と言われた2013年の座礁数と比べて5倍ほど多い。
 
「私たちの施設だけでなく、南カリフォルニアの他の施設も、(受け入れられる動物の)許容量に達しようとしています。あまりにも数が多いので、ビーチ(に座礁した)動物すべてを助けることは出来ません」とカリフォルニア州ロサンゼルスのサンペドロにある海洋哺乳類センターのコーディネーター、デイビット・バードさんは述べている。
 
「(アシカは)体重50〜60ポンド(22〜27キログラム)であるべきですが、今年はそれに満たない低体重の個体が圧倒的に多いです」とバードさんは明かした。
 

カリフォルニアのビーチに打ち上げられた栄養失調のアシカ
カリフォルニアのビーチに打ち上げられた栄養失調のアシカ AFP
魚を与えられた栄養失調のアシカ。サンディエゴのシーワールドで。
魚を与えられた栄養失調のアシカ。サンディエゴのシーワールドで。 ロイター
救助したアシカにエサの魚を与えようとしている。サンディエゴのシーワールドで。
救助したアシカにエサの魚を与えようとしている。サンディエゴのシーワールドで。 ロイター
救助されたアシカが、チューブから水と魚の混ざったものを摂取している。サンディエゴのシーワールドで。
救助されたアシカが、チューブから水と魚の混ざったものを摂取している。サンディエゴのシーワールドで。 ロイター
動物救助隊の二コール・サイモンさんが栄養失調のアシカを抱えてきた。サンディエゴのシーワールドで。
動物救助隊の二コール・サイモンさんが栄養失調のアシカを抱えてきた。サンディエゴのシーワールドで。 ロイター
救助された若いアシカが、ニシンを与えられている。海洋哺乳類センターにて。
救助された若いアシカが、ニシンを与えられている。海洋哺乳類センターにて。 Getty Images
ニシンを食べる救助されたアシカ。海洋哺乳類センターにて。
ニシンを食べる救助されたアシカ。海洋哺乳類センターにて。 Getty Images
病気で栄養失調の若いアシカ。
病気で栄養失調の若いアシカ。 Getty Images