銀行の隙間を縫うモバイルマネー、アフリカを席巻

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送金システム「M-Pesa」
送金システム「M-Pesa」の画面を見せる男性。(2014年12月31日、ケニアの首都・ナイロビにある野外市場にて撮影) ロイター

モバイルマネーにおける世界最大のホットスポットはどこか?

送金に携帯電話を使うとなると、欧州や北米で流行しているVenmoやEvenlyといったアプリを連想するかもしれない。しかし、世界のある地域では、モバイルマネーが格好良いと考えられる以前から、モバイルマネーが採用されている。

世界のある地域、それはアフリカである。 世界銀行とギャラップ社による国際調査「グローバル・フィンデックス(Global Findex)」の最近のレポートは、「世界の13か国では、モバイルマネー口座の浸透率は10%強となっている。驚くことに、その13か国のすべてはサハラ以南のアフリカにある国である」と説明する。

南アフリカでは2004年にモバイルマネーサービスが開始された。しかし、ケニアでの開始は2007年なので、モバイルマネーはここ数年のうちに急速に広がったと言える。最新のデータによると、今日、世界における成人のモバイルマネー普及率は2%である。一方、サハラ以南のアフリカにおける普及率は約12%である。

この流行の恩恵は、銀行窓口を利用しないで済んだり、ここ数年間で140億米ドルあまりが市場に供給されたりしているだけではない。経済発展を促進することにも役立っている。

「モバイルマネーは現在増加中であると同時に、女性や貧困層を含有することによって増大するという大きな機会が残っています」とレポートは分析する。

発展途上国にとって、公式の銀行制度へのアクセスできないことは大きな問題である。雇用創出と経済成長を促進するために、モバイルマネーサービスは強く求められている。 最近のデータによると、2011年から2014年の間、銀行口座を所有した成人は7億人であった。しかし、アフリカ諸国など発展市場の割合は13%であった。モバイルマネー口座が唯一の口座である成人は多い。

しかし、アフリカ大陸の中でも、モバイルマネーの使用度には大きな差があることは注目に値する。コートジボアール、ソマリア、タンザニア、ウガンダでは、金融機関の口座よりもモバイルマネーの口座が保有される傾向にある。

モバイル送信システム「M-Pesa」の本拠地であるケニアは、モバイルマネー口座を持つ成人の割合が最も高く58%である。しかし、データによれば、全人口のうち、経済的により貧困であるとされる4割のほうが、経済的により富裕であるされる6割よりモバイルマネーの口座を保有しているという。

レポートには「モバイルマネー口座は、より便利で、利用しやすい金融サービスを提供するので、女性、貧困層、若者、農村地域に住む人々など、公式の金融システムから除外されてしまった人たちに保証を提供します」と書かれている。

(原文:Kathleen Caulderwood記者「Sub-Saharan Africa Is Mobile Money Hotspot, Global Findex Report Shows」)