引越前に近所の騒音レベルを調べられるサービス、米国で

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売り物件 Flickr/Nick Bastian

新しい家の寝室が、実はジェットエンジンのテスト工場から1マイル(約1.6km)未満の場所にあった――このように、家探しには、住んでみたら想像と違うかもしれないという不安が常につきまとうものだ。家を購入する際に「ご近所の騒音レベル」への不安に直面したブレンダン・ファレル(Brendan Farrell)さんは、近隣の平均的な騒音レベルを割り出す新しいオンラインサービス「HowLoud」を生み出した。
 
HowLoudは米国ロサンゼルス郡とオレンジ郡内の任意の住所をサイトに入力すると、近隣の騒音指数「Soundscore(サウンドスコア)」を1から100の数字で示してくれる無料サービスだ。スコアが40以下なら「深刻なノイズ」レベルで、スコアが90台なら「平和な」レベルとされる。
 
たとえば、現在59万9,000ドル(約7400万円)で売られている2203 S Cochran Ave.の一軒家は、近くに自動車修理店が2軒あるため、サウンドスコアは65となった。また、ブレントウッドの89万9000ドル(約1億円)の分譲マンションは、スコアが83で、前の家より少し静かだと測定された。
 
HowLoudのプログラムは、交通パターンや学校、空港、鉄道、24時間営業のスーパーマーケットのようなノイズの多い場所の住所に基づいて、サウンドスコアを計算する。また、土地の傾きや建物の密集具合により住宅への音の伝わり方が変わるかもしれないという観点から、地形図も使われている。ファレルさんは、サウンドスコアをはじき出す一連のアルゴリズム技術を特許申請している。
 
騒音公害は、家を買う人にとって重要な考慮点のひとつだろう。また、騒音公害によってストレスや高血圧、睡眠不足などの健康問題をもたらす場合もあると、世界保健機関(WHO)などが指摘している。しかし、不動産業者には、住宅の騒音公害レベルを表す標準的な手法がない。
 
応用数学の知識を持っているファレルさんは、彼が扱うデータが、任意の家の玄関側と裏庭側とで違う数値のサウンドスコアを算出できるほど、十分に詳細だと言う。今のところサービスは無料だが、ファレルさんはカスタム・サウンドレポートについては有料にしたいと考えているという。さらに、複数のリスティングサービスと提携し、主な大都市の売り物件では1軒ごとにサウンドスコアがチェックできるようにしたいとも考えている。現在はロサンゼルスとオレンジ郡限定のサービスだが、7月にはクラウドファンディングの「キックスターター(KickStarter)」で資金集めをし、全米展開を図る計画だ。
 
HowLoudは商業用不動産にも適応されているため、医者や、マンションの開発者、特別養護老人ホームのオーナーなど、静かな場所がそのビジネスの優先事項となる場合にも、活用が期待される。それでも、システムは完璧ではない。ファレルさんは「私たちのモデルには、道路に信号機がないため、交通がスムーズに流れるようになっています。信号機を追加し、(自動車などの)信号停止と発進時の影響を加える必要があります」と述べている。
 
ファレルさんは、ロサンゼルスのシルバーレイクで妻と家を購入する際に、このプログラムを構築することを思いついた。彼が買った家のサウンドスコアは、58だ。ファレルさんは、時折ヘリコプターの飛ぶ音や交通の音を聞くこともあるけれど、オフィスの窓を開けられないほどの騒音ではないと話している。
 
*この記事は、米国版International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。
(原文:Amy Nordrum記者「How Loud Is Your New Neighborhood? New Service Allows House Hunters In Los Angeles To Find Out Before They Buy」)