マリファナクッキーで気づかぬまま大麻過剰摂取、米CDCが懸念

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大麻の葉の形を模したクッキー
大麻の葉の形を模したクッキー ロイター

娯楽用の大麻が合法化されている米コロラド州で、昨年死亡した19歳の少年の死因を調査した結果、マリファナ中毒状態であったためと結論付けられた。これを受けて、米疾病管理予防センター(CDC)は、マリファナが含まれる食品に明確なラベルをつけることや、中毒状態に陥らないよう食品の大きさに制限を設けることなどを求めた。

 コンゴ民主共和国からの交換留学生だったレヴィ・サンバ・ポンジ(Levy Thamba Pongi)さんは昨年3月、住んでいた建物4階のバルコニーから飛び降りて亡くなった。そのとき、彼はマリファナクッキーを食べていた。そのクッキーには、マリファナの精神興奮成分である「テトラヒドロカンナビノール(THC)」が65ミリグラム含まれていた。THCの推奨摂取量は10ミリグラムまでで、ポンジさんはその6倍以上もマリファナの成分を摂取していたことになる。

「このケースは、娯楽用のマリファナ食品に関する潜在的な危険性を示しています」とCDCは声明を発表。「死亡した彼は、一度に何個ものマリファナクッキーを食べてはいけないと言われていたものの、30分~60分以内にTHC入りのクッキー6個を食べたと報告されています。THCの過剰摂取を減らすため、健康管理のメッセージがより良く伝わるよう改善される必要があるでしょう」と指摘している。

CDCによると、このようなクッキーや、ブラウニー、キャンディーなどのマリファナ入り食品が、コロラド州の大麻の売上高の約45%を占めている。マリファナの煙を吸うときと比べて、THCの吸収が遅いため、「ハイ」になるまでにマリファナ入りの食品を食べ過ぎてしまう傾向がある。

「THCの大量摂取は、(体内の)THC濃度を高め、より大きな中毒症状を引き起こし、有害な心理的影響のリスクを高める可能性もあります」とCDCは指摘している。

アルコールに次いで、マリファナは米国でよく摂取される娯楽用ドラッグだ。先月には2000万人近くの使用者がいたというデータもある。現在のところ、米国ではアラスカ、コロラド、オレゴン、ワシントンの4つの州で21歳以上の娯楽用マリファナの利用が合法化されている。

CDCは、娯楽用マリファナが現在合法となっている州すべてで、マリファナ入り食品のための明確なガイドラインやラベルが必要だと勧告している。

たとえば、2月にコロラド州で制定された新ルールの下では、食用マリファナ製品に含まれるTHCは10ミリグラム未満とすること、または10ミリグラムまでの摂取量を明確に示すこと、そして子どもに安全な製品とすることが定められた。「他の州でも同じようなTHCの制限を設けることで、健康への悪影響を減らすことができるでしょう」とCDCは声明で述べている。

*この記事は、米国版International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。
(原文:Avaneesh Pandey記者「Marijuana Overdose Through Pot Edibles A Cause For Concern, Says CDC」)