米主要銀行は巻き返せるのか? 株価は上昇

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ロイド・ブランクフェイン氏
ゴールドマン・サックスのCEO、ロイド・ブランクフェイン氏 ロイター

15日、ゴールドマン・サックスの第3四半期決算が発表された。四半期利益は前年同期比と比較して、36%減少した。金融が不安定な影響を受け、主要銀行の業績は世界的に低迷した。しかし、債権取引、通貨取引、コモディティ取引などにおいては、高い利益を計上した金融機関もある。

バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェース、シティグループもまた、ゴールドマン・サックス同様、前年同期比で減収となった。しかし、これら3行は、コスト削減により利益をひねり出した(訴訟費用が低下したのもある)。

今回の決算結果は、夏の市場が大きく動いていたことの影響を強く受けている。特に、ゴールドマン・サックスの投資・融資部門の売上は急落し、前年同期比で60%減となった。ゴールドマン・サックスの財務担当役員、ハーヴェイ・シュワルツ(Harvey Schwartz)氏は、7月から9月の期間について、「いつもよりずっと厳しい四半期」と称した。ゴールドマンサックスの1株当たり利益は2.90米ドルであった。(アナリストによる予想は2.91米ドルであった。)

それにもかかわらず、ゴールマンサックスの株価は同日、1%上昇した。前日(14日)の下落に対する反発である。

8月、9月に市場は傾いたので、多くの投資家たちは傍観者となった。FBRによる利上げのタイミングがはっきりしないことも、不安を増長させた。

収益低下の流れに抵抗できた唯一の主要銀行は、ウェルズ・ファーゴであった。同行の小口金融部門は、市場の渦に巻き込まれないように注力した。抵当案件では落ち込んだものの、融資部門における利益は1.7%増加し、108億米ドルとなった。

ムーディーズのアナリスト、アレン・ティシュラー(Allen Tischler)氏は、「ウェルズ・ファーゴは一貫したパフォーマーであり続けるであろう。簡単ではない環境下でも、彼らは安定や、少しポジティブな流れを継続して報告した」と述べた。

FRBが利上げに転じるタイミングをためらっていることは、ウェルズ・ファーゴも含めた金融機関にとって、向かい風である。FRBはここ7年間、事実上のゼロ金利政策を維持している。2015年中に利上げが起こる可能性は低くなってきているようである。

減収に対抗するために、銀行は自身を引き締めた。バンク・オブ・アメリカは、過去1年で206支店を閉鎖したと報告した。一方、シティグループは、300支店近くを廃止したと述べた。ゴールドマン・サックスは1年前からボーナスを16%削減した。

週半ばの急落にもかかわらず、ファイナンス銘柄は15日には上昇した。シティグループは特に顕著であり、15日正午には株価が3.15%上昇した。

*この記事は、米国版International Business Timesの記事を日本向けに抄訳したものです。(原文記事: Owen Davis記者「Big Banks Run Aground On Trading Revenue During Volatile Third Quarter, But Many Eke Out Earnings Gains」)