米FRB議長講演: 識者はこうみる

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イエレン米FRB議長
イエレン米FRB議長 Getty Images/Alex Wong

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は2日講演し、利上げは米経済が景気後退から回復していることの証明となり、実施に踏み切る日に期待していると述べた。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●タカ派トーンは意外、雇用統計が決め手

<ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏>

雇用統計発表の2日前、米連邦公開市場委員会(FOMC)の数週間前というタイミングを踏まえると、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長のトーンがタカ派的だったことにはやや驚いた。

前日発表のISM製造業景気指数が弱い内容だったにもかかわらず、議長の発言はFRBが12月に利上げに踏み切るとの印象をなお与える。

市場は引き続き前日の指標や議長の発言内容を消化している。最終的には雇用統計が決定打となるだろう。

●基調変化なし、12月利上げの可能性示唆

<TD証券(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ゲナディ・ゴールドバーグ氏>

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に大きな基調の変化はなかった。かなりバランスがとれているが、議長は12月利上げの可能性を引き続き示唆した。発言の細かな内容を見ると、ハト派的な点が多くうかがえる。

●12月利上げの確率90%超

<リバティービュー・キャピタル・マネジメントの社長、リック・メクラー氏>

概ね予想通りの内容で、サプライズとなるような要素はない。異例の低金利政策が極めて長期間維持されることで、もはや異例の措置ではなくなり、正常な政策とみなされるようになることをイエレン議長は最も懸念していると考える。

12月に(利上げを)実施する計画があるということ以上は言えないだろう。利上げ実施を遅らせる可能性のある事件やイベントが発生する可能性もあるだろう。しかし、12月に利上げが実施される確率は90%を超えていると考える。