16年度政府見通し、実質1.7%・名目3.1%成長 駆け込み需要も寄与

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ロイター

政府は22日、16年度経済見通しと経済財政運営の基本的態度を閣議了解した。実質経済成長率は1.7%で、15年度の1.2%成長から高まる。増税前の駆け込み需要もあり、消費や設備投資などが寄与。名目成長率は3.1%の518.8兆円となる見通しで、リーマン・ショック前の07年度を超える。

15年度の見通しは当初の1.5%成長から1.2%に下方修正された。16年度は1.7%成長だが、このうち0.3%が消費税の10%への引き上げ前の駆け込み需要となる。また15年度3.5兆円の補正予算の効果による押し上げ効果も0.4%織り込まれている。

これらを単純に差し引けば実力ベースでは1%程度の成長となる。

他方で、消費者物価(総合)の伸びは15年度の0.4%から1.2%まで上昇する。需給ギャップが縮小することが背景。原油価格は一段と下落する見通しだが、輸入デフレーターの下落が国内総生産(GDP)の押し上げ要因となり、名目GDPの伸びは3.1%まで上昇し、安倍政権が掲げる名目3%成長を実現する。金額ベースでは518.8兆円に拡大、15年度に続き2年連続で500兆円台となる。