ドルに利食い、資源国通貨は原油価格安定で上昇=NY市場

  on
米ドル紙幣

米ドル紙幣

ロイター

 ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して下落した。朝方発表された11月の米中古住宅販売戸数が大きく減少したことに加え、前週の米利上げを受け上昇していたドルに対し利食い売りが出たことが背景。

終盤の取引でドル/円JPY=は0.1%安の121.00円、ユーロ/ドルEUR=は0.5%高の1.0963ドル、ユーロ/円EURJPY=は0.3%高の132.68円で推移している。

ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.21%下落の98.163。3日続落し、一時は98.02近辺にある50日移動平均を下回った。

みずほコーポレート銀行(ニューヨーク)のシレーン・ハラーリ氏は、「FRBの利上げが過去の出来事となった途端にドルのロングポジション解消の動きが出始めた」と述べた。

ただ、RBS証券(コネチカット州スタンフォード)の外為ストラテジスト、ブライアン・デインジャーフィールド氏は「米経済が良好に推移する限り、ドル高トレンドは続く」との見方を示した。

商務省が朝方発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比2.0%増と、改定値の2.1%増からやや下方修正されたものの、市場予想の1.9%増は上回った。

一方、全米リアルター協会(NAR)発表の11月の米中古住宅販売は年率換算で前月比10.5%減の476万戸と、2010年7月以来の大幅な減少となるなど、米経済成長が軌道に乗るまで課題もあることが示唆された。

原油価格が下げ止まったことで豪ドルやニュージーランドドルなどの資源国通貨は上昇。終盤の取引で豪ドル/米ドルAUD=D4は0.7299ドル、ニュージーランド(NZ)/米ドルNZD=D4は0.6806ドルと、それぞれ約0.5%上昇している。

人民元CNH=は対ドルでやや上昇。ドル/オフショア人民元は0.3%高の6.5281元となり、8月の人民元切り下げ以来の安値からやや戻した。