サウジ、イランとの対立拡大 航空便の運航と貿易停止へ

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サウジのジュベイル外相
サウジのジュベイル外相 ロイター

サウジアラビアは4日、イランとの対立を深め、航空便の運航と貿易を停止する方針を明らかにした。断絶した外交関係の回復にはイランが「正常な国家として行動」することが必要と強調した。

サウジのジュベイル外相はロイターとのインタビューで、同国によるイスラム教シーア派有力指導者ニムル師の処刑を受けた緊張の高まりはイランに責任があると指摘。

「われわれの措置はすべて(イランの動きを受けた)対応だ」と述べた。

イスラム教スンニ派のサウジ王室と国民の大半をシーア派が占めるイランの関係は、サウジが王室に批判的だったシーア派のニムル師を処刑して以来、急速に悪化。イランでサウジ大使館が襲撃されたことを受け、サウジは外交関係を断絶した。

ジュベイル外相は「イランとの間の航空便の運航も停止し、すべての通商関係を絶つ。イランへの渡航も禁止する」と語った。

イスラム教最大の聖地であるサウジのメッカやメディナへの大巡礼(ハッジ)や小巡礼(ウムラ)を行う巡礼者の入国は引き続き歓迎するとした。

同相は、外交関係の回復には「(イランが)国際的な規範や条約、協定を順守し、近隣諸国の領土を尊重する正常な国家として行動すること」が必要と強調した。