「終末時計」の針動かず、人類滅亡まで残り3分のまま

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世界の終わりまでの時間を象徴的に示す「終末時計」の針が今年は動かされず、人類滅亡を示す午前零時まで残り3分のままとなった。終末時計を創設・管理する米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」が明らかにした。

同誌は声明で、イランによる核プログラムを制限する国際合意が成立したことや、昨年12月にパリで開かれた国連気候変動枠組条約の第21回締約国会議(COP21) で、約200カ国以上が二酸化炭素排出削減に向けて合意したことなどは好ましい動きだと指摘。

一方で懸念要因として、米ロ間の緊張の高まり、ウクライナやシリアにおける衝突、南シナ海をめぐる緊張などを挙げた。さらに、米ロの核兵器近代化、中国の台頭、パキスタン、インド、北朝鮮の核開発計画も懸念されるとしている。

終末時計は昨年、核軍備競争と気候変動に対する懸念により、人類滅亡までの時間が5分から3分に進められた。午前零時に最も接近したのは1953年で、米国の水爆実験を受けて滅亡まで2分となった。冷戦が終結した1991年には17分となっていた。