ドルが対円で下落、主要産油国合意に失望感=NY市場

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100米ドル紙幣 ロイター

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して上昇した。サウジアラビアやロシアなど主要産油4カ国が原油生産の水準を凍結することで合意。リスク選好地合いが高まり、原油相場の上昇とともにドルが買われた。

しかし、過去最高に近い1月の水準で生産が凍結されるとともに、他の主要産油国が追随することも条件であることが分かると、一部の市場参加者の失望感が広がり、安全資産とされる円に買いが入った。

終盤のドル/円JPY=は0.6%安の113.84円。15日には1%超上昇し、原油価格や株価の回復で先週11日に付けた約1年3カ月ぶり安値から3%以上戻していた。

BMOキャピタル・マーケッツの債券・通貨・商品部門でマネジング・ディレクターを務めるマット・ペリエ氏は「先週の、そして今朝までのリスク選好相場に基づく市場の動きの多くは、原油減産への希望的観測が新たに生まれたことによるものだが、生産水準の凍結が供給過剰への取り組みをそれほど意味するものではなく、市場は期待外れの感が否めないだろう」と述べた。

実際、イランは制裁前の生産水準を回復すべく増産する意向を示しており、合意内容が実行できるかは不透明となっている。

ユーロ/ドルEUR=は終盤0.1%安の1.1140ドル。ドル/スイスフランCHF=は終盤の取引で0.15%高の0.9881スイスフランだった。

この日のポンドは弱かった。発表された英指標がさえない結果となり、ポンド/ドルGBP=は約2週間ぶり安値水準に下落した。終盤の取引では1%安の1.4283ドル。ポンドは今年に入り、英国の欧州連合(EU)離脱問題への懸念で軟調な地合いが続いている。