ドル大幅続落、日銀のレートチェック報道も=NY市場

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米ドル紙幣

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ロイター

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して大幅続落した。前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が当初想定したよりも遅れそうなことが示され、ドル売りが広がった流れを引き継いだ。ドル/円JPY=は、日銀がレートチェックを実施したとの一部報道を受け、急落後にやや戻すなど荒っぽい値動きになった。

ドル/円の終盤は111.45円で1%安。ドルのユーロEUR=、スイスフランに対する下落率も1%を超えた。イエレンFRB議長が前日の会見で、利上げについて「慎重に臨むのが適切」でコアインフレ率が加速したとは確信できないとの見方を示すとともに、世界経済が直面する課題を強調。これが総じてハト派的と受け止められたことが尾を引いている。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)のシニア顧客ディーラー兼市場アナリストのスコット・スミス氏は「市場がショックを受けたのは、FOMC声明のハト派姿勢が世界経済の見通しと関連しており、世界経済の今後の行方に対してFRBがこれまでよりもずっと重点を置きつつあるという点だった」と指摘した。

ポンド/ドルは1日の上昇率として2009年以降で最大を記録した。終盤は1.6%高の1.4488ドル。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の金融政策委員会(MPC)が政策金利を全員一致で据え置くことを決定し、利下げを主張する委員がいなかったことがポンド買いにつながった。

カナダドルと豪ドルも米ドルに対して、それぞれ昨年の10月と7月以来の高値を付けた。

主要6通貨に対するドル指数は一時下落率が1.5%を上回って約5カ月ぶりの安値水準に沈み、直近でも1.1%安の94.80となった。