ドル上昇、ベルギー同時攻撃後の下げが反転=NY市場

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米ドル紙幣

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ロイター

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。ベルギーの首都ブリュッセルで起きた同時爆発攻撃でいったんはリスク回避の動きが広がり、ドルの下げ圧力となった。ただ、その後は世界経済に関する明るい材料に焦点が移り、ドルや高利回り通貨が安全資産とされる円に対して買い戻された。

ポンドは、ベルギーにおける同時攻撃で英国民の欧州連合(EU)離脱賛成論が強まるとの懸念から大きく下落した。

ドル/円JPY=は爆発事件で下げたが、その後に買い戻され約1週間ぶりの高値まで回復した。終盤は0.4%高の112.40円。ユーロ/ドルEUR=は0.2%安の1.1214ドル。主要6通貨に対するドル指数.DXYは、直近0.4%高の95.652だった。

フィエラ・キャピタル・インク(ニューヨーク)のジョナサン・ルイス最高投資責任者は「米国外でこのような事件が起きたが、おおむね経済成長や中国経済に関する市場センチメントは一段と前向きに、より楽観的になっている状況が継続している」と指摘した。

こうした市場環境を背景に、資源価格と連動する点からリスク資産とみなされる一方で米ドルよりも高利回りの豪ドルやカナダドルCAD=が上昇。ブラジルレアルやロシアルーブルなどの新興国通貨も、米ドルに対して買われた。

ポンドGBP=のドルに対する下落率は1%を超え、約1週間ぶり安値に沈んだ。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略部門グローバル統括、マーク・チャンドラー氏は「週末のトルコで起きた爆発攻撃に続くブリュッセルでの同時攻撃は、英国にとって悪いニュースだ。ともかくEUを離れれば安全と考えることが、EU離脱派に有利に働いてしまうからだ」と述べた。