ブラジル最大政党が連立解消、ルセフ大統領の孤立深まる

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ジルマ・ルセフ氏
ブラジルのジルマ・ルセフ大統領(2015年9月2日撮影) ロイター

ブラジル最大政党のブラジル民主運動党(PMDB)は29日、連立政権から離脱すると発表した。弾劾を回避したいルセフ大統領にとって大きな打撃となる。

PMDBは指導部の会合で、同党に所属する閣僚6人と政府の指名を受けた他のすべての党員の退任を全会一致で決定した。

ブラジルの大統領制に基づき、ルセフ氏は大統領職にとどまるが、最大政党が連立を解消したことで数カ月以内に同氏が弾劾される可能性が急速に高まった。

PMDBの政権離脱を受け、他の政党にも同じ動きが出てくる可能性があり、ルセフ氏弾劾に向けた下院での採決が4月半ばに迫るなか、同氏の孤立は一層深まっている。

ルセフ氏が弾劾を回避するためには下院の3分の1に相当する議会メンバー171人の支持が必要。同氏の労働党(PT)はメンバーが58人で、PMDB(68人)を失うことで他の政党の支持に大きく依存することになる。

政府は進歩党(PP)や共和国党(PR)、ブラジル社会民主党(PSDB)などの支持を得て180票を獲得できるとみているが、PPは30日、連立政権からの離脱の是非について決定するため協議する予定だ。