ECBが市民に1300ユーロ供給可能、低インフレ対策で=銀行

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ロイター

ノルディア銀行は、欧州中央銀行(ECB)がインフレ押し上げ手段に行き詰った場合、ユーロ圏の市民1人当たり1300ユーロを供給することが可能との分析を明らかにした。

ECBは、現金を供給する「ヘリコプターマネー」政策とは距離を置いている。クーレ専務理事は「理事会はヘリコプターマネーについて議論していない」とした上で、「政府とのリスク分担のようなものがない限り機能せず、これは現実的にも法的にも問題」と述べている。

ヘリコプターマネーの最も直接的な方法では、中銀が政府の財政刺激策に資金を供給することになる。ECBはこうした行為を禁じられているため、ECBはユーロ圏市民に直接現金を供給することを検討する可能性がある、とノルディア銀行は指摘している。

同行の試算によると、ECBは4440億ユーロの損失を吸収することが可能で、これはユーロ圏の市民1人当たり1300ユーロに相当する。各国政府による域内中銀への払い込み資本や金など保有資産から得た利益に基づき算出した。

同行のチーフ債券アナリストは「数年前まではECBが国債を買い入れることは不可能に思えた」とし、「中銀が何か新しい手段を試す必要性が増している状況にある」と述べた。