ドル一時1年5カ月ぶり110円割れ=NY市場

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世界の通貨

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ロイター

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落した。昼ごろには110円を割り込んで、1年5か月ぶりの安値を付ける場面があった。ユーロ/ドルEUR=は、低調な欧州の経済指標を背景に小幅下落した。

ドル/円JPY=は一時2014年10月下旬以来の安値となる109.98円まで売られた後、終盤は0.81%安の110.41円となった。

先週の、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長からのハト派的な発言で利上げペースが鈍化するとの見方が広がった影響に加え、足元の株安がドル売り/円買いの流れを助長している。ドル/円の年初来の下落率は8.2%に達した。

RBSセキュリティーズの通貨ストラテジスト、ブライアン・デインジャーフィールド氏は「世界経済の成長が幾分減速していることと、米国のより緩やかな利上げペースという組み合わせは、円にとってプラスに働きそうだ」と述べた。

アナリストによると、日銀が金融緩和を通じて円安誘導できるという見方について、市場参加者が自信を失った可能性もある。

ユーロ/ドルは一時1.1337ドルの安値を付け、終盤は1.1381ドル。

2月のドイツ鉱工業受注が予想に反して減少した上に、3月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値の発表で第1・四半期のユーロ圏の低調な経済活動が示唆され、ユーロを圧迫した。さらに3月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合指数が市場予想を上回り、ユーロ/ドルはこの日の安値に沈んだ。

その後はユーロが下げ幅を縮小した。オアンダ(トロント)のシニア通貨ストラテジスト、アルフォンソ・エスパルサ氏によると、6日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月15─16日)であらためてFRBのハト派的な姿勢が裏付けられ、ドルに打撃を与えるとの観測が理由だった。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは、直近0.15%高の94.655だった。