米共和党主流派に変化、NY州圧勝のトランプ氏を評価する動きも

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ドナルド・トランプ氏
スーパーチューズデーでの勝利を宣言したドナルド・トランプ氏 ロイター

米大統領選に向けた共和党の候補指名争いで首位を走る不動産王のドナルド・トランプ氏が、19日のニューヨーク州予備選で圧勝したことを受け、共和党主流派に変化が生じている。

共和党全国委員会(RNC)の春季会合が20日、フロリダ州ハリウッドで3日間の日程で始まった。

トランプ氏の指名獲得に懐疑的だったRNC委員らは、党指導部との対立解消に向けてトランプ氏にはさらなる努力が必要としつつも、党内で同氏は評価する向きは増えていると語る。

RNCのスティーブ・デュプレイ委員(ニューハンプシャー州)は「今年1月の段階でトランプ氏が指名を獲得する可能性は低いとみていた委員は多かったが、トランプ氏のリードがかなり大きくなったいま、(7月の)全国大会より前に同氏の獲得代議員数が過半数の1237人に達し、指名獲得を確実にする可能性がある」と指摘。

「ニューヨーク州予備選の結果は圧勝で、周りでこれを評価する声が聞かれる」と語った。

RNC委員らは、トランプ氏は悪化したRNC指導部との関係を徐々に修復できるとみている。トランプ氏はコロラド州の代議員選出手続きでテッド・クルーズ上院議員が勝利したことを受け、党の手続きは「不正だ」と批判。RNCとの関係はさらに悪化していた。

RNCのボブ・カペル委員(ワシントンDC)は、19日夜の勝利演説でトランプ氏の論調はトーンダウンしたとし、この傾向が続くと期待したいと述べた。

共和党サウスカロライナ支部のマット・ムーア会長は、トランプ陣営が最近、共和党のベテラン政治ストラテジスト、リック・ウィリー氏を選挙参謀に起用したことは良い兆しだと指摘。「トランプ陣営は共和党の指名を獲得した場合、RNCが重要なパートナーになること、RNCの協力がなければ大統領選に勝てないことを認識している」と語った。

関係者によると、ウィリー氏を含めたトランプ陣営の幹部は来週26日に予備選がある北東部5州の共和党幹部と会合を開いている。