ロシア、2016年のGDP成長率はゼロかマイナス 政府認める

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ロシア通貨・ルーブルの交換レート掲示板を眺めている男性(2016年4月18日、ロシア・モスクワにて撮影) ロイター

ロシアのドミートリー・メドヴェージェフ首相は21日、2016年のGDP成長率がゼロになりそうだと認めた。

同首相は「政府のマクロ経済予測によると、今年のGDP成長率はゼロにとどまるか少しマイナスになるであろう。2017年~2019年には、1~2%というわずかな成長が見込まれる」と述べた。

世界銀行が1.9%収縮を予測していたことと比較すると、楽観的な数字である。

アレクセイ・ウリュカエフ経済開発相は、ロシア工業の成長がないことを理由に、2016年について0.2%の経済収縮を予測した。同相は、2016年の消費者物価が6.5%インフレになると期待していると述べた。

世界銀行におけるロシア部門のディレクター、アンダラス・ホーヴァイ(Andras Horvai)氏は今月初め、「ロシアの長期的な成長については、構造改革次第であろう。投資家の信頼を得るべく計画された経済改革は、ロシアの長期的な成長の可能性を強化する」と述べた。

ロシアは2014年3月、国際的にウクライナの領土と見なされているクリミアを併合した。それ以降のロシアに対して実行されている経済制裁に加えて、原油価格が下落したためである。

2016年の最初の3か月について、成長率はゼロであった。ロシア中央銀行の研究部門における責任者は21日、「現在、ロシアは収入の50%以上を食料の購入に使っている。貧困ライン以下の生活を送るロシア人の数は増え続けている」と述べた。

ロシアの対米貿易は2015年、経済制裁と政治的な関係の影響を受けて、27.9%減少した。
アレクセイ・リハチョフアレクセイ・リハチョフ(Alexei Likhachev)副経済発展相は先週、「昨年、ロシアと米国は、特に芳しくなかった。年間取引高は27.9%下落し、210億米ドルだった」と述べた。

ロシアのウラジミール・プーチン大統領と並んで、メドベージェフ首相は、「国内の経済発展にフォーカスするように」と国民へ呼びかけた。一方、制裁は実行中であり、対外借り入れは困難だ。

同首相は、「私たちは、内部の資源を利用して財政問題を解決している。内部資源で発展が可能だということを意味している。私たち共通の勝利だ。私たちを跪かせられた者はいない。他の国々と異なり、私たちは物乞いをしていない。1990年代同様である」と述べた。

*この記事は米国版International Business Timesの記事を日本向けに抄訳したものです。(原文記事:LYDIA TOMKIW記者「Russia Economy 2016: No GDP Growth Expected Amid Low Oil Prices, Sanctions, Government Officials Admit」)