円が3週間ぶり安値、日銀追加利下げ観測で=NY市場

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日本円と米国ドル
日本円と米国ドル ロイター/ ナカオ・ユリコ(Yuriko Nakao)さん

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが円に対し約3週間ぶりの高値をつけた。日銀の追加利下げをめぐるブルームバーグ報道が材料視された。

報道によると、日銀は現在実施している当座預金に対するマイナス金利の拡大を決める場合、銀行への貸出金利についてもマイナスとすることを検討する可能性がある。

ドルは一時、2%超値上がりし、4月1日以来の高値となる111.80円をつけた。週間では2.6%高と、2014年10月以来の大幅上昇となる見通し。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は、日銀が銀行の貸し出しにもマイナス金利を適用すれば、邦銀への逆風となることなく、当座預金に対するマイナス金利の幅を拡大できると指摘。「日銀にマイナス金利幅を拡大する余地を与えるため、円が反応している」と述べた。同氏は、金融市場がさらに安定すれば安全資産とされる円を圧迫し、ドルは115円をつける可能性があると分析する。

ユーロ/ドルEUR=は0.52%安の1.1225ドル。一時は約3週間ぶりの安値となる1.1219ドルをつける場面もあった。ドイツの弱い購買担当者景気指数(PMI)統計が圧迫した。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リエン氏は、軟調な指標が続けば、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を実施する可能性があると指摘する。ドラギECB総裁は前日の理事会で、当面は現行措置の効果を見極める考えを示したが、リエン氏は追加緩和の可能性は残るとみている。

ドルはスイスフランCHF=に対し、約5週間ぶり高値となる0.9796フランに上昇。主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数.DXYは0.52%上昇の95.087で取引されている。