米大統領選:民主党で党内衝突、ヒラリー氏が非難される

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バーニー・フランク氏
バーニー・フランク氏(2015年3月17日撮影) GETTY IMAGES

ここ数か月の米国政治については、共和党の全国大会が痛ましいものになるかもしれないという憶測が強かった。そして、もう一方の民主党についても、党内で衝突が生まれそうである。

バーモント州のバーニー・サンダース上院議員は、ヒラリー・クリントン前国務長官を厳しい選挙活動に追い込んでいる。サンダース上院議員は6日、民主党全国委員会に書簡を書き、常任委員会の選出は公正に行われるべきだと訴えた。常任委員会とは、党の規則や政綱を決めるための組織である。

サンダース氏は書簡の中で、すでに指名された任命者の2人が「(クリントン氏のために、)選挙遊説で代理攻撃を展開している」と指摘した。マサチューセッツ州のバーニー・フランク議員はその1人だという。フランク議員は、ポンジ・スキーム容疑で訴えられた銀行の経営メンバーでもある。

サンダース氏からみれば、フランク氏の任命は障害である。サンダース氏は、指名競争において票を獲得し、多くの州で勝利を収めた。自身が民主党の政綱に影響を与えることが可能だと考えている。同氏の公約の1つは、ウォール街の銀行改革である。

フランク氏は、15年前にできたシグネチャー・バンク(Signature Bank)の取締役である。資産330億米ドルの同行は昨年、3億7千3百万円という記録的利益を計上した。CRP(the Center for Responsive Politics)のデータによると、同行は選挙最終キャンペーン中に1万8,000米ドル寄付をし、そのうち2,400米ドルはフランク議員に寄付された。

シグネチャー・バンクは今年、投資家たちに訴えられた。同行のウィリアム・ランベルク(William Landberg)のスキームで運営されたお金が6,600万米ドル失われたためである。
ニューヨーク・タイムズによると、投資家たちは、シグネチャー・バンクが長期当座貸越を隠すために、数十口座に資金を移動させることによってランベルク氏に加担したと考えている。

CRPデータによると、フランク氏は、1989年から同行を退職する2013年1月までの間に、証券と投資産業から100万ドル相当以上の選挙運動寄付をかき集めた。このうち3分の1以上は2010年の選挙期間中であった。フランク氏は金融についての新規範づくりに関与している。

フランク氏は2012年、寄付が、政治権力を行使するポジションにある人物に影響を与えると述べた。同氏は「人々は、『ああ、それは私に何の影響も与えませんよ』と言う。もしそうであるなら、見知らぬ人物から多額のお金を受け取り、行動に影響を与えられなかった歴史上唯一の人たちである」と述べた。

民主党の政綱を監督する立場になる数か月前、フランク氏は、金融産業から受け入れた金額のすべてを宣伝した。

フランク氏はクリントン氏を応援し、サンダース氏がクリントン氏にウォール街での有料講演の記録を公開するように要求したことを「マッカーシズム」であると言った。またフランク氏は、金融産業から資金を獲得しようとすることは良いことだと主張し始めた。

フランク氏は、ポリティコ(Politico)12月号で「私は選挙事務所での40年以上のキャリアの間、(金融)産業から寄付を受けただけではなく、要求した。そして3年前に退職した後は、金融企業や金融グループから受け取るだけではなく、代理人を通じてもそうする機会を求めた。私は2年間、住宅ローン企業のファースト・アライアンス(First Alliance)で諮問委員会にいた」と述べている。

*この記事は、米国版 International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。(原文:CLARK MINDOCK 記者「Wall Street Money: Barney Frank To Oversee Democratic Platform While Running Big Bank」)