Toni Johnson | 2011年6月12日 01時18分 更新

原発後の埋め合わせとなるか、シェールガスに注目

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 3月に起こった福島第一原子力発電所の事故は、世界の原発に大きな一撃をもたらした。また、温室効果ガスの排出量を減少させるため、火力発電所の置換を進めていた各国へプレッシャーを与え、天然ガスへの関心を燃え立たせた。

原発後の埋め合わせとなるか、シェールガスに注目

 ドイツと日本は、原発に対する姿勢を劇的に変えた。そして多くの国々が、現在および将来の原発の安全性を再評価している。このような変化から、再生可能エネルギーが経済的に実現可能となるまで、天然ガス、中でも特にシェールの形で採れるガスが、主要な「応急」エネルギー源となるだろうという推測が導かれている。

 しかし、ガス価格が今後数年間は上昇していくと考えられるとはいえ、市場は引き続き、グローバルな貿易よりも近隣諸国との貿易で支配されていくだろう。

  

 グローバル市場への障壁

 原油と異なり、天然ガスは輸送に関して複数の障害がある。そのため、市場は圧倒的に地域性をもつ傾向がある。たとえば、パイプラインは高価で、地政学的な挑戦を常に受ける。液化天然ガス(LNG)は輸送しやすいが、現在のところ輸送可能な港・船舶の数はまだ限られている。

 米国エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の2010年度世界エネルギー調査によると、パイプラインは今後20年間、ガス輸送の主要手段になるという。LNGの生産量は、2035年までの25年間でおよそ2倍に増え、年間約19兆立方フィート(Tcf)となる。しかしながら、25年後までに予測される世界的な天然ガスの生産量(年間およそ156Tcf)に比べると、輸送しやすいLNGの値はまだとても小さい。

 LNG生産は、主に中東・北アフリカ、北米、ロシア・ユーラシアの3地域のみで行われている。ロシアは単独で、2009年度の世界ガス貿易の約20%を占めた。一方、北米で生産されるガスは、そのほぼすべてが米国内で消費されている。中東と北アフリカ、中でもカタールは、LNGの輸出を支配している。2009年の世界LNG貿易の半分以上が、同地域からのものだった。

 この状況から浮かび上がってくるのは、各国が国内の生産高を上げる重要性だ。アナリストの中には、特にシェールガスの生産量を上げることが重要であり、これが形勢を一変させる可能性もあると述べる者もいる。

 32カ国のガス埋蔵量を調べた結果、EIAの予測では、シェールガスの占める割合は世界的に採掘可能なガスの約40%を占めるまでに上昇するとみられる。米国内では、シェールガスはすでに、2001年の米国内のガス生産量の1%未満から、2010年には23%を占めるまでに伸びている。

ロイター
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IBTimes

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