2011年11月15日 12時00分 更新
男性は数学に、女性はマルチ行動に優れているのか?
男女の脳に違いがあるのだろうか?「女性の脳に月に1度の排卵を司る機能があるなど、生殖に関して男女の脳に違いがあるが、いわゆる知的な機能において差はまったくない」というのがその答えだ。
ジュネーブ大学で11月10日に開催された講演で、パスツール研究所の神経生物学者カトリーヌ・ヴィダル氏は、「脳は大脳皮質の形状などすべて個々人で異なるのであって男女間の差ではない」と話す。
女性は話好きで感覚的。色々なことを同時にこなすマルチ行動ができるが、一方で空間感覚に乏しく地図が読めない。ところが男性は数学に優れ、喧嘩好きで競争心に富むなど、巷には男女差をステレオタイプ化した本が溢れている。
だが、こうした定義づけやステレオタイプ化を人々はある意味で好み、一方で大いに影響されている。今回この講演を開催したジュネーブ大学の機関「男女平等セクター」によると、博士課程までの学生中に占める女生徒の割合は62%なのに、教員レベルになると女性教員数は極端に減り、わずか12%だという。
こうした社会におけるステレオタイプ化が引き起こす問題、さらにそれはなぜなのかといったことも含め、男女の脳についてヴィダル氏に話を聞いた。
swissinfo.ch : まず、男女の脳に差はないと言っていいのでしょうか。
ヴィダル : 単純化すれば、男女の脳には差があり、またないともいえる。あるというのは、女性は月に1度排卵があり、それを司る機能が女性の脳にはあるが、男性の脳にはない。
こうように生殖機能において、男女の脳には違いがあるが、いわゆる知的機能や認識、例えば言語能力、記憶力、理論形成力などでは、男女の脳に全く差がない。つまり、差はむしろ男女間というより個々人の間にある。













