IBTimes記者:Moran Zhang | 2012年1月28日 07時46分 更新
米10-12月期GDP、過去1年半で最速成長―今後は減速?
米経済は2011年10-12月期(第4四半期)、過去1年半で最速のペースで成長した。消費者は財布の紐を緩め、住宅建設が活況となり、企業在庫が増加した。

米商務省が27日発表した第4四半期(2011年10-12月期)の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比2.8%増となり、第3四半期の同1.8%増から成長が加速した。
ただ、トムソン・ロイターによるエコノミスト予測は3%増で、予想をやや下回る結果となった。
この第4四半期の米GDPレポートより、米経済が景気の二番底に入るとの考えはひとまず葬られた。PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのチーフエコノミスト、スチュアート・ホフマン氏は、「4か月前、多くのエコノミストは米経済がリセッションに向かっていると述べていた。しかし第4四半期は2011年で最も経済が成長した3か月となった」と述べた。
ただ2012年の米経済成長は、2.5%前後にとどまると予測するエコノミストも多い。企業在庫の拡充や、依然として高水準にある失業率などが今後、米経済成長を減速させるとみられている。
個人消費の増加
米GDPの70%以上を支える個人消費は、第3四半期には1.7%増だったが、第4四半期には2.0%増に上昇。GDPの増加に貢献した。ただエコノミスト予想の2.4%増には届かなかった。
個人消費の増加の背景には、雇用創出や貯蓄率の低さ、ガソリン価格の下落などがみられる。
2011年第4四半期に増えた雇用者数は41万2,000人となり、前年同期の13万7,000人に比べ大幅に増加した。また失業率は12月、ほぼ3年ぶりの低水準となる8.5%に改善した。
家計の貯蓄率も下がった。2011年10月には1世帯の収入に占める貯蓄率が3.6%、11月には同3.5%となった。米商務省によると、2009年後半ごろから、貯蓄率は5%以上で前後していたという。
ガソリン価格は第4四半期を通じて下落傾向にあり、AAAによると2011年12月20日には10か月ぶりの低水準となる1ガロン3.20ドルに達した。
住宅市場の回復
第4四半期のGDP報告で最高のニュースは、住宅建設が伸びたことかもしれない。USC不動産ラスクセンターのディレクター、リチャード・グリーン氏は「大幅ではないが、停滞よりも良い」とコメントした。
住宅投資は歴史的に、GDPのおよそ5%を占めてきたという。ただグリーン氏によると、5年前に住宅価格が崩壊してから、この数値は約2%に下落したという。
2011年第4四半期の住宅投資は、前期の1.3%増から、10.9%増に上昇した。
グリーン氏は「第2次世界大戦までさかのぼり、ビジネスサイクルを見るならば、住宅市場の回復がなければ(経済的な)多くの回復を見ることは難しい」と語る。
全米不動産協会によると、2011年12月の米中古住宅販売は11か月ぶりの高水準となり、住宅在庫は約7年ぶりの低水準に改善した。
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