2012年2月7日 20時21分 更新
火星に海があった、新証拠を発見―ESA
火星にかつて、海があったことを示す強力な新証拠が明らかにされた。

欧州宇宙機関(ESA)は、火星探査機「マーズ・エクスプレス」に搭載された地下探査レーダー「MARSIS」のデータを解析した結果、古い海岸線や海底を彷彿とさせる堆積物が検出されたと発表した。
ESAのWitasse氏は、「火星の水に関して、マーズ・エクスプレスはこれまで、画像や鉱物データの解析や、大気観測より、調査結果を出していた。でも今は、地下探査レーダーで、地下の様子も見られるようになった」と語った。
2年以上かけて同データを解析した仏研究所のIPAGおよび米カリフォルニア大学アーバイン校のチームは、火星北部の平野が密度の低い物質で覆われていることを突き止めた。Mouginot博士はその物質を「おそらく氷を多く含んだ堆積鉱床と解釈した」と述べ、「かつて海が存在したことを示す新たな強力な印だ」と述べた。
解析の結果、火星にはかつて2つの海が存在したと考えられる。一つは40億年前、今より火星が温暖であった時代に存在した。もう一つは30億年前、隕石衝突のような大きな衝撃に伴い、地下の氷が解けて出来たと考えられる。
より最近の30億年前に存在したとされる海は、100万年ほどは「海」のまま存在したが、その後は凍結し、地下の氷の姿に戻ったか、蒸発して無くなったと考えられるという。
IPAGのレーダーチーム代表、コフマン氏によると、MARSISでは惑星の表層60~80メートルのデータが取れ、「この深さのすべてで、堆積物と氷の証拠が見られた」という。
発見された堆積物は、レーダーの反射率が低かった。そのような堆積物は通常、水による侵食を受けながら運ばれてきた比較的細かい粒が、低密度で堆積した状態である。
IBTimes












