米トランス・ステーツ、三菱のジェットMRJを最大100機発注

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米トランス・ステーツ、三菱のジェットMRJを最大100機発注

MRJのポスター前を通る三菱航空機の江川社長。2010年9月22日。

ロイター

 米独立系地域航空会社、トランス・ステーツ・ホールディングス(TSH)のリチャード・リーチ社長は、ロイターとのインタビューで、三菱航空機との間で次世代リージョナルジェット機「MRJ」を最大100機発注する契約を結んだことを明らかにした。

 MRJ導入が燃料コスト削減や競争力強化に役立つと確信していると述べた。

 TSHは傘下にトランス・ステーツ航空、ゴージェット航空、コンパス航空を持つ。リーチ社長は、MRJ購入はリスクではなくチャンスだと強調、MRJの燃料効率に触れ、「他のどこも競合することのできないものを導入するのだから、リスクではなく大きなチャンスだ」と語った。

 MRJは日本初の国産ジェット旅客機で2014年納入予定。ブラジルのエンブラエル(EMBR3.SA)、カナダのボンバルディア(BBDb.TO)の他、ロシアや中国の企業も競合機を製造している。

 三菱重工(7011.T)が64%出資している三菱航空機によると、MRJは競合機に比べ燃料効率が20%以上優れており、運航コストの削減が可能になる。

 ただ技術面、商業面で成功する見通しや具体的な納入スケジュールがまだ明確でないことから、多くの航空会社は様子見姿勢を取っている。

 TSHは2009年に覚書を締結、今回の契約では確定50機、オプション50機の発注を確認した。これによりTSHはMRJの最大の顧客となり、全日空(9202.T)の25機を上回る。

 リーチ社長は、MRJ導入が成功すればさらに注文を増やす可能性もあるとし、「燃料価格の上昇が一時的であることを望んでいるが、もし継続すれば、効率的な運航が出来る航空機を持つわれわれは優位に立つことができる」と語った。