米原発が稼動停止、竜巻で-福島第一原発と同じ型

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米原発が稼動停止、竜巻で-福島第一原発と同じ型

ブラウンズ・フェリー原子力発電所の内部の様子。

ロイター

 米国のテネシー峡谷開発公社は28日、米アラバマ州にあるブラウンズ・フェリー原子力発電所の稼動を停止したと発表した。同原発の原子炉の冷却に努めるためだという。

 米アラバマ州などを含む米南部諸州を、複数の竜巻などが襲った影響を受けたためだ。ブラウンズ・フェリー原発では、外部電源を原発施設に入れるための送電線が損傷した。

 テネシー峡谷開発公社の発表によると「現時点で、(ブラウンズ・フェリー原発にある)3つの原子炉すべてが稼動停止している」という。そして、予備のディーゼル発電機7つと161キロボルトの外部電源1つから電力が送られ、3つの原子炉の内部温度は212度未満に冷やされた状態を保っているという。

 テネシー峡谷開発公社は27日、アラバマ州、テネシー州、ケンタッキー州、ミシシッピ州の送電システムが、暴風雨の影響で深刻な損傷を受けたと発表していた。同公社は現在、送電線の復旧に努めている。

 同公社は27日午後、非常事態を宣言した。米国原子力規制委員会が定める4つの非常事態レベルの中で最下位レベルとなる「異常な出来事(unusual event)」が宣言された。

 なお、ブラウンズ・フェリー原子力発電所の原子炉は、福島第一原子力発電所のものと同じデザインで設計されており、稼動年数もほぼ同様だという。

 ブラウンズ・フェリー原子力発電所の原子炉は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の「マーク1」タイプ。福島第一原子力発電所も1-5号機で、同じ「マーク1」を採用している。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、テネシー峡谷開発公社のプレストン・スワフォード氏は3月26日の視察時に、「ブラウンズ・フェリーは、100万年に1度の洪水にも備えている」と語っていた。