米フェイスブック、10億ドルの企業買収で独禁法違反調査

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フェイスブックとインスタグラム IBTimes

 米フェイスブックによる10億ドル規模の写真シェアアプリ「インスタグラム」の買収について、米当局が調査を始めた。これにより、フェイスブックによる同社買収は、最長1年延びる可能性が出てきた。

 米連邦取引委員会(FTC)は、フェイスブックが株式2300万ドル相当と現金3億ドルで、いまだ利益を計上していないインスタグラムを買収することについて、独占禁止法に違反しないかどうか、調査を始めた。このような調査は、買収金額が6800万ドルを超える大型買収案件では必ず行われる。

 フィナンシャル・タイムズによると、すでにツイッター(Twitter)とグーグル(Google)はFTCから情報提供を求められたという。ただその詳細内容は明らかになっていない。

 フェイスブックは新規株式公開(IPO)申請書類で、インスタグラムの買収を第2四半期末(6月末)までに終える予定としていた。しかしFTCの調査は通常6か月から1年かかるため、この予定通りに買収は進まないとみられる。

 フェイスブックはモバイル戦略が弱いと認識しており、インスタグラムを買収してフェイスブックのモバイルアプリに加え、業績を伸ばしたいと考えていた。iOSやブラックベリー、Windows Phone向けのフェイスブックのアプリには広告がないが、多くのユーザーはこれらアプリを使って同SNSにログインしている。同社第2四半期の赤字決算を避けるためには、収益化が急務である。

 なお、インスタグラムの買収が中止となった場合、フェイスブックは同社に契約解除の手数料として2億ドルを支払う予定となっている。

 フェイスブックの上場予定日は5月18日(金)、評価額は960億ドルとされ、ネット企業最大のIPOとなる見通しだ。