スペイン銀の外部監査、ECBとIMFが監督へ=政府筋

2012年5月25日 02時43分 更新
スペイン銀行
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 スペインが銀行セクター改革の一環として実施を予定している外部監査について、欧州中央銀行(ECB)と国際通貨基金(IMF)が監督する見通しであることが分かった。政府筋が24日、明らかにした。

 詳細については今後詰める予定だという。

 シティのエコノミスト、ギヨーム・メニュエ氏は「スペインの中銀および財務省が提供するデータに対しては投資家の不信感が強く、ECBやIMFを関与させる必要がある」との見方を示した。その上で「ただ諸刃の剣の側面もややある。もし楽観的な数字が示されれば、ECBやIMFの信頼性に傷が付く」と述べた。

 スペイン政府は、不良債権損失が膨らんでいる銀行セクターの正確な資産評価を行うため、外部監査の実施を決定した。第1段階として銀行セクター全体のストレステスト(健全性審査)を実施する外部監査会社にコンサルタント会社のオリバー・ワイマンとローランド・ベルガーの2社を起用。第2段階では、外部監査会社3─4社を起用して各行の健全性を詳細に審査する。

 資産内容を厳密に審査することで、政府は銀行セクターの支援にどの程度の資金が必要かを見極めたい考え。スペインのぜい弱な銀行セクターと地方政府の財政規律の緩さが不安視されており、スペイン政府は改革実施で銀行セクターをめぐる懸念の払しょくを目指している。