シャドーバンキングの規制強化必要、なおシステムの不安定化招く恐れ=FRB理事

2012年6月13日 04時54分 更新

 米連邦準備理事会(FRB)のタルーロ理事は12日、シャドーバンキングに対する規制を強化するようあらためて求めた。経済や金融政策の見通しに関する発言はなかった。

 タルーロ理事はサンフランシスコ地区連銀が開催した会議で「シャドーバンキングシステムへの取り付け騒ぎが金融危機の深刻化を加速させたにもかかわらず、この問題はきちんと対処されていない」と指摘。金融規制改革の動きにもかかわらず、シャドーバンキングは依然として広範な金融システムを不安定化させる可能性があるとの考えを示した。

 その上で「金融システム上の明らかなぜい弱さの根源に対処すべきだ」とし、銀行と同じ機能を果たしながら規制を免れているシャドーバンキングの問題に取り組むよう規制当局や専門家に促した。

 またマネー・マーケット・ファンド(MMF)の健全性強化案への支持をあらためて表明。資金調達面で銀行のMMFに対する依存度を制限する提案に賛成する意向を示した。

 レポ市場に関しても一層の情報公開を求めた。

 タルーロ理事は、改革の主眼はシャドーバンキングに絡むリスクを明確にし、パニックを防ぐことだと指摘。「本来の安全資産よりも収益性の高い無リスク資産など存在しないということを人々に理解させるために改革は必要だ」と述べた。