「第3回将棋電王戦」開催決定、ハード固定やソフト事前提供のルール変更に微妙な反響

  on
将棋

将棋

flickr/magnuscanis

 将棋ソフトとプロ棋士が対戦する「将棋電王戦」の第3回大会が、2014年の春に開催されることが分かった。

 これは主催者のドワンゴと日本将棋連盟が発表したもので、5対5の団体戦形式となるのは、今年5月に行われた第2回大会と同じながら、「ソフト側は使用するハードウェアを『ガレリア』(サードウェーブデジノス社)に統一する」「プロ棋士は本番と同じソフトとハードで事前に練習対局できる」のルールが追加された。

 プロ棋士側は立候補した屋敷九段の他に4名を選定する。ただしタイトル保持者は出場しないとしている。ソフト側は今年11月にトーナメントを開催、上位5つのソフトが出場する。

 プロ棋士の大平武洋五段はブログ「大平クオリティー」の8月21日投稿分「電王戦」で、「前回より、人間側はメンバーを強化。コンピュータ側の条件は、辛くなっていそう。それならば勝てるチャンスはありそうかなと感じましたが、逆にこれで負けたら投了かな」と、ある種の危機感を持っている様子をつづっている。それでも「第三回を人間が負けた場合第四回はあるのか?コンピュータが負けた場合は、若干ルールをいじるのか?個人的には電王戦が長く続く事を期待したいと思います」のように、企画として何らかの形で継続して欲しいと希望している。

 また翌22日投稿分の「電王戦2」では、「今の所、前回の様な盛り上がりは感じられないですね」と、報道をチェックした見解を書いている。そして報道内容に触れつつ、「怖いのはなんか人間側に有利なルールにしたという空気。負けたら大変だし、勝ってもルールがね。と言われそう」と、ここでもプロ棋士側の危機感があるようだ。

 渡辺明竜王は「渡辺明ブログ」の8月22日投稿分「電王戦とか」で、ルールの変更点を挙げて、「GPS将棋の約800台による並列クラスタと比べてどれくらい落ちるのか。は詳しい説明がないと分からないのですが、弱くはなるんでしょうね。その幅が問題なのですが」「ソフト提供がまちまちだった今までよりは棋士側が有利です。昔、ボナンザとやった時のような『練習はしたけど、本番用は別物の強さった』という事態がないわけですから」と、幾分は人間有利になるのではと見ているようだ。

 ■日本将棋連盟「『第3回将棋電王戦』記者発表会の模様」ページ http://www.shogi.or.jp/topics/2013/08/post-806.html ■大平武洋五段ブログ「大平クオリティー」8月21日「電王戦」 http://ameblo.jp/takehiro511/entry-11597147628.html ■渡辺明竜王「渡辺明ブログ」8月22日「電王戦とか」 http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/052533ddb0294df38a3d1f68c4da2611?fm=rss

 【関連記事】 将棋電王戦プロ棋士の負け越しに渡辺竜王が「甘過ぎた」との見解 http://jp.ibtimes.com/articles/43216/20130421/894145.htm