米シアトルで「最低賃金1,500円」 満場一致で可決

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最低賃金15ドル決定を喜ぶ活動家

最低賃金15ドル決定を喜ぶ活動家

ロイター

 シアトル市議会は2日、最低賃金を時給15ドル(約1,500円)にすることを満場一致で決定した。米国一の高水準で、今後7年間で段階的に導入する計画だ。

 シアトル・タイムズによると、「1年前、 15ドルは、ファストフードのプラカードに書かれる『ただの数字』でした。今日、それが10万人規模のシアトルの労働者にとって現実になりました」と、ファストフード労働者のストライキを支援した団体、ワーキング・ワシントンの広報担当セージ・ウィルソンさんは述べた。

 同法の支持者は、シアトルでの生活コストの高さと、フルタイムの最低賃金労働者の年収の低さを指摘した。現在、シアトルの最低賃金労働者がフルタイムで働くと、年収はおよそ1万9,300ドル(約198万円)となるが、それでも低いという。

 ニック・リカータ議員は「低賃金のため、ファストフード労働者がストライキをすることが、フラストレーションや怒りを呼び起こすと思います。少数の人々の手に、どれほどのお金が集まっているのかを、私たちは皆知っています」と述べた。

 新市長のエド・マレー氏は、この動きをサポートし、投票が行われたときには評議室の後ろに立って見守った。

 社会主義のクシャマ・サワント議員と彼女の団体は、政治スローガンに最低賃金の引き上げを掲げ、所得格差諮問委員会で多くのビジネスリーダーを説得し、妥協案の採択に努めた。労働者・企業・非営利団体の代表者が集う同委員会は、5月1日に、「段階的なアプローチ」に合意した。

 シアトル市民の支持は厚い。5月に行われた調査では、74%の有権者が、段階的に最低賃金を15ドルに引き上げる案を支持していた。