「Enough.」- マネーとビジネス、人生の本当の価値



07 October 2009 @ 03:09 am JST

バンガード・ミューチュアルファンド・グループの創業者で、ボーグル金融市場リサーチセンター所長のジョン・C.ボーグル(John C. Bogle)氏は、投資の落とし穴や危険について、また今日の金融危機の渦の中で自分がどの立場にいるのかを知る方法について理解している。同氏は米国の金融市場を動かす短期的な考えと貪欲の危険性について何十年も警告してきている。

「投資の4本柱」の著者として高く評価されているウィリアム・バーンステイン(William Bernstein)氏は、ボーグル氏の新しいベストセラー「Enough.」について次のコメントを残している:「あなたがもし、現在の金融危機の要因について疑問を持っているのならば、ジャック・ボーグルを十分に読んでこなかったということです。なぜなら、彼は『どこで』ということだけでなく、『なぜ』と『どのように』についても確かに知っているからです。何十年間も、ジャックは本やスピーチ、公的な証言で彼の動揺を伝えてきていました。これからは、歴史家や投資家が2008年の経済・金融メルトダウンについて分析する際、この薄くともよく書かれた本を調べることでしょう。」

「Enough.」でのボーグル氏の主題は、米国が数十年間に渡り、歯止めのない財政的な「過剰」に従事していたというものだ。その結果として、現在私たちは投資会社の過剰な料金や企業幹部の過剰な給与、過剰な販売手法、そして過度な金融業界の役割などに苦しめられている。

人格形成の重要性
ボーグル氏は、聖書やシェイクスピア、現代社会経済学者の言葉などを引用し、今日のビジネススクール学生たちに自らの教室でのスキルを確認するばかりでなく、人格の形成、またバランスの取れた人生を送る能力も点検するよう勧めている。

「私たちは社会のための価値を生み出す目的で-ゴールではなく、副産物としての個人的な富も得ながら-キャリア獲得に挑戦していくならば、より良い人間になれるし、よりすばらしいものを獲得できるだろう。」

最後に、「Enough.」は投資というよりもむしろ人生である。ビジネスに従事する個人のみならず、世界をより良い場として残すことに従事する人間にも、内省を促すものである。

ボーグル氏の本はお金で始まり、数千年におよぶ哲学的な熟考を通り抜け、精神的な価値に触れさえもする。すべてが「Enough(十分)」という一般的なコンセプトにつながっている。最高の人生を生きるに十分なものである。

ボーグル氏による、すばらしい組織を作るための10のルール

ルール1. 組織の精神を気にかけること

ルール2. 従業員のことを忘れること (会社を船だと思い、クルーを形成する。成功という終着点に向かう船路で全員が共に働く)

ルール3. 高い基準と値を設定し、それを続けること

ルール4. 設定した値を繰り返し語り続けること

ルール5. 歩き続けること。行動は、言葉よりもはっきりと語る

ルール6. 管理しすぎないこと

ルール7. 個々人の達成度を認識すること

ルール8. 忠誠は双方向的なものであると思い出すこと

ルール9. 長期間にわたり導き、管理すること

ルール10. とにかく、続けること

Knowledge@Emoryより。一部抜粋翻訳。

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