米カントリーワイド、1-3月期は純損失が8億9,300万ドル 3四半期連続の赤字
米住宅ローン大手カントリーワイド・ファイナンシャル(Countrywide Financial)が29日発表した2008年1-3月期(第1四半期)決算は、最終損益が8億9,300万ドル(約928億円)の赤字だった。住宅市場の深刻化と債務不履行の増加に対応して、貸し倒れやその他のクレジット関連損失に備えた引当金を大幅に積み増した影響が大きかった。
同社が赤字決算となるのは3四半期連続。前年同期は4億3,400万ドルの黒字だった。アンジェロ・モジロ最高経営責任者(CEO)は08年に黒字復帰するとの見通しを示していたが、昨夏にサブプライム問題が表面化して以降、厳しい経営状況が続いている。1月には、米銀行大手バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)に約40億ドルで身売りすることで合意した。
同社によると、一株損失は1.60ドルで、売上高は前年同期比72%減の6億7,900万ドルだった。トムソン・ファイナンシャルが集計したアナリストの予想平均は一株利益が2セント、売上高が15億ドルで、結果は予想を大幅に下回っていた。
第1四半期のクレジット関連損失は30億5千万ドルだった。このうち15億ドルは住宅ローンの貸倒引当金で、前年同期の1億5,800万ドルから大幅に増加した。貸し倒れとして計上した融資も総額6億600万ドルと、前年同期の3,900万ドルから大幅に増加している。
同社によると、住宅ローンの債務不履行の増加と住宅価格の下落がさらに続くと見られることから、クレジット損失の引当金を10億ドル積み増し、3月末時点の引当金は34億ドルとなった。
住宅ローン利用者の返済遅延率は前年同期から2倍近く上昇し、9.3%となった。返済の遅延がある融資のうち約4.8%は支払いが90日以上遅れているという。また、サブプライムローン利用者の債務遅延率は前年同期の19.6%から約39%に上昇した。