25日NY原油相場、急伸 - 米海軍契約船がペルシャ湾で威嚇射撃
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は25日、米国防総省と契約した貨物船がペルシャ湾で2隻の小型船に警告射撃を行ったとの報道を受け、急伸した。原油先物6月限は一時1バレル119.55ドルの高値をつけ、前日比2.46ドル高の1バレル118.52ドルで引けた。米国におけるガソリン小売価格は1ガロン3.60ドルに近づいており、最高値を更新する可能性が出てきた。 米国艦船が2隻のイラン船に発砲したという初期の報道を受け、原油価格は上昇した。米軍とイラン革命防衛隊間での衝突でイランからの原油供給が停止されるとの懸念が広がった。米海軍の広報官は、小型船の船籍は不明であると述べている。 ペルシャ湾における米軍とイラン船艇の衝突は、幾度か発生していた。今月初め、米軍艦タイフーンはイラン船艇1隻が約180mの距離に接近してきたため威嚇射撃をした。1月には、複数のイラン船艇がペルシャ湾のホルムズ海峡で、米国艦船に接近し、米海軍は攻撃準備態勢に入った。また昨年12月には、米軍艦ウィッドベイ・アイランド(Whidbey Island)は急接近してきたイラン小型船に威嚇射撃を行った。
同日、ナイジェリアの石油パイプライン襲撃とスコットランドの精油所ストライキも報じられたが、それら報道前にすでに原油価格は上昇していた。
ナイジェリアでは、ニジェールデルタ解放運動(MEND)が24日夜に石油パイプラインを襲撃したと発表した。MENDによると、襲撃したパイプラインは英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell PLC )のものだという。同社の広報官は、所有するパイプラインのひとつが襲撃されたと明かしたが、詳細については明らかにされなかった。同社は先週にもMENDの武装勢力にパイプラインを襲撃されており、原油精製量が一日に約17万バレル減少する被害を受けた。
また英石油大手BPは、北海から英国の精油所へ輸送される原油量を、26日から一日につき70万バレル減少させると述べた。スコットランドのグレンジマウス(Grangemouth)の精油所で27日からストライキが始まると予測されているからである。同精油所は電力と蒸気を石油パイプラインに供給しており、その供給が途絶えればパイプラインは稼動できない。
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