マスク氏、Twitterのブランド名を変更、鳥のロゴをXに置き換え

イーロン・マスク氏は月曜日、低迷するソーシャルメディア巨人を変革する取り組みを加速させる中、ツイッターのロゴを廃止し、世界的に認知されている青い鳥を白い×印に置き換えた。

Twitterの所有者で同社の新最高経営責任者であるリンダ・ヤッカリーノ氏は日曜、ブランド変更を発表し、9カ月前に大物がTwitterを引き継いで以来の最新の衝撃的な動きで、テクノロジー業界で最も象徴的なロゴの1つを廃棄した。

マスク氏は、サイトの新しいアイデンティティの下では投稿は「X」と呼ばれることになると述べ、自身のTwitterのプロフィールを「X.com」に更新し、TwitterのWebサイトにリダイレクトしたと述べた。

月曜日遅く、彼はブランド変更の背後にある動機についてさらなる手がかりを提供した。

「今後数カ月のうちに、私たちは包括的なコミュニケーションと、金融界全体を指揮する機能を追加します。その文脈ではツイッターの名前は意味をなさないので、私たちはこの鳥に別れを告げなければなりません」とマスク氏はツイートした。

マスク氏と文字 X との関わりは、マスク氏が X.com を設立した 24 年前に遡ります。マスク氏の反対にもかかわらず、同社は後に PayPal に改名されました。

彼の宇宙探査会社はSpaceXと呼ばれ、Twitterの親会社は今年初めにXに変更された。

マスク氏は月曜遅く、「言論の自由を確保するためと、すべてのアプリであるXを促進する目的で、ツイッターはX社に買収された」とツイートした。

マスク氏はツイッター買収後、ソーシャルメディアプラットフォームとして機能し、メッセージングや決済も提供する、中国の微信（ウィーチャット）にヒントを得たスーパーアプリを作りたいと述べていた。

同氏は昨年6月、同社のタウンホールミーティングで「中国では基本的にWeChatを使って生活している。なぜなら、WeChatはとても使いやすく、日常生活に役立つからである。もし私たちがTwitterでそれに近づけることができれば、それは大きな成功になるだろう」と語った。

マスク氏が先月雇用したヤッカリーノ氏は日曜日、ソーシャルメディアプラットフォームはその範囲を拡大しようとしていると語った。

「Xは、オーディオ、ビデオ、メッセージング、決済/銀行取引を中心とした無制限のインタラクティビティの未来の状態であり、アイデア、商品、サービス、機会の世界的な市場を創造するものです」と彼女はツイートした。

このロゴの変更は批判とともに、ソーシャルメディア時代の象徴となったロゴへの郷愁とともに迎えられた。

青い鳥のロゴの最初のデザイナーの一人であるマーティン・グラッサーは、このロゴが「シンプルでバランスが取れており、非常に小さいサイズでも読みやすい」ことを意図していたと書いています。

2012年にこのデザインに同意したツイッター創設者のジャック・ドーシー氏は、「史上最高」を意味するヤギの絵文字を使ってグラッサー氏に返信した。

新しいロゴは、同社が建物のTwitterの看板を撤去し始める数時間前の日曜日の夜、同社のサンフランシスコ本社のファサードに投影された。

米メディアの報道によると、サンフランシスコ警察は許可のない道路封鎖の可能性を調査するため撤去を一時停止したが、犯罪は行われていなかったと判断した。

ツイッターの製品責任者だったエスター・クロフォード氏は、この変更は日本の武士の自殺儀式に言及し、一種の「企業切腹」に相当すると述べた。

このような動きは「通常、中核事業についての理解不足や顧客エクスペリエンスの無視により、コスト削減を追求する新経営陣によって行われる」と彼女は付け加えた。

ピッツバーグ大学のマーケティング教授ヴァニサ・スワミナサン氏は、同社にさらなる損害が発生する現実的なリスクがあると警告した。

「名前が変更されるたびに、顧客は通常、いかなる種類の変更も好みません」と彼女は言いました。

「しかし、この場合、彼らが本当に別の方向に進みたい場合、またはネガティブなPRを失いたい場合、これは自分自身に新たなスタートを切る良い方法です」と彼女は付け加えた。

マスク氏が昨年10月にツイッターを440億ドルで買収して以来、マーケティング担当者がマスク氏の経営スタイルに不満を抱き、コンテンツモデレーションを骨抜きにした同社の大量解雇により、同プラットフォームの広告事業は崩壊した。

マスク氏は先週、自身が政権を握って以来、ツイッターは広告収入の約半分を失ったと述べた。

これに応えて、この億万長者は新たな収益を求めて加入者ベースと支払いモデルの構築に向けて動き出した。

多くのユーザーと広告主は同様に、ソーシャルメディアサイトの以前は無料だったサービスに対する新たな料金請求、コンテンツモデレーションの変更、以前は禁止されていた右翼アカウントの復活に対して否定的な反応を示している。

Twitterには毎日約2億人のアクティブユーザーがいると考えられているが、マスク氏がスタッフの多くを解雇して以来、度重なる技術的障害に見舞われている。

Facebookの親会社Metaは今月、「Threads」と呼ばれるテキストベースのプラットフォームを立ち上げ、一部の推計によると最大1億5000万人のユーザーがいるという。

しかし、市場分析会社センサータワーのデータによると、ユーザーがライバルアプリに費やす時間は、リリース以来数週間で急減した。