現在、その日後半に行われるFRBの政策決定に注目が集まっている
現在、その日後半に行われるFRBの政策決定に注目が集まっている AFP

投資家が米連邦準備理事会(FRB)の政策決定に身構えたため、水曜日の主要株式市場はほぼ下落し、新たなデータにより米国が年末までに追加利上げの可能性が再燃した。

ドルと原油価格も下落した。

新型コロナウイルス感染症後の中国経済回復が軌道に乗らないことが一連の調査結果で示されたことを受け、火曜日の株価は中国政府の景気刺激策の公約によって上昇していた。

FRBは水曜日に借入コストをさらに引き上げる可能性が示唆されており、インフレ抑制に向けた中央銀行の戦いに焦点が戻っている。

会合の結果はおおむね受け入れられているものの、現在は年内に追加利上げを発表するかどうかが議論の焦点になっている。

今月には引き締めサイクルが終わるとの期待があったが、米国の消費者心理が2年ぶりの高水準にあることを示す重要な指標となる火曜日のデータを受けて、さらなる引き締めサイクルが終わるのではないかという話が高まっている。

当局者の年内残りの計画については、ジェローム・パウエル銀行総裁の会合後のコメントが注目される。

「パウエル議長は追加利上げの主張を試みるだろうが、金利が長期にわたって高止まりすることを主張し、(FRBが)2%の(インフレ)目標がいつ達成されると予想しているかを予測することに時間を費やしたほうがよいだろう」 」とCMCマーケッツのアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は語った。

FRBに続いて注目は欧州中央銀行に向けられ、木曜日には独自の金利決定を発表し、金曜日には日本銀行がそれに続く。

水曜日のパリ株式市場はロンドンやフランクフルトよりも悪く、午後の取引で2%近く下落した。

高級品グループLVMHの株価が5%近く下落したことが追い風となった。

ハーグリーブス・ランズダウンの株式ファンド責任者スティーブ・クレイトン氏は、「LVMHは火曜日の欧州取引終了後に上半期決算を報告し、米国の売上高の鈍化傾向を浮き彫りにした」と指摘した。

好材料としては、英国の航空機エンジンやその他の動力システムメーカーであるロールス・ロイスの株価が、新たなリーダーシップの下での再建計画が予想をはるかに上回る成果をもたらしたため、21%以上急騰した。

グーグル傘下のアルファベットの株価は利益予想を上回ったことを受け、ニューヨーク市場の取引開始時点で6%急騰した。

マイクロソフトも予想を上回ったが、AIのビジョンを実現するには多少の時間と投資が必要となることが業績で示されたため、株価は2.9%下落した。

ブリーフィング・ドットコムのアナリスト、パトリック・オヘア氏は、ウォール街の安値寄り付きは「このラリーが短期的に衰えることなく継続するのはますます困難になっているという諦めの表れ」だと述べた。

ニューヨーク - ダウ: 0.4%下落の35,311.19ポイント

ロンドン - FTSE 100: 0.8%安の7,632.72

フランクフルト - DAX: 1.3%下落の16,005.51

パリ - CAC 40: 2.1%下落の7,258.80

ユーロSTOXX 50:1.8%下落の4,314.00

東京-日経225:フラット32,668.34(終値)

香港・ハンセン指数:0.4%安の19,365.14(終値)

上海 - 総合: 0.3%下落の3,223.03 (終値)

ユーロ/ドル:火曜日の1.1058ドルから1.1070ドルに上昇

ポンド/ドル:1.2902ドルから1.2915ドルに上昇

ユーロ/ポンド:85.68ペンスから85.73ペンスに上昇

ウェスト・テキサス・インターミディエイト: 1.0%下落、1バレルあたり78.86ドル

北海ブレント原油:0.9%下落、1バレルあたり82.91ドル